人気ブログランキング | 話題のタグを見る

今日ものんびり動物園

hanazoo.exblog.jp
ブログトップ

多摩のオオカミたちの観察メモ(Twitter版)

Twitterで過去に呟いた多摩のオオカミの観察メモをモーメントにまとめてみましたので、ブログにもURLを残しておきます。
写真や「呟き」が主体なので、ブログの記事のような観察日記とまではいきませんが、こちらでは2017年の観察から記事に起こしていないので、きょうだい群れの変遷や飼育に関しての経緯などがわかると思います。ほか、可愛いと思ったショットや面白い一瞬なども。少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

【2015年前半】
https://twitter.com/i/events/1594309779857768448

【2015年後半】
https://twitter.com/i/events/1594652190660263936

【2016年】
https://twitter.com/i/events/1595039576552517632

【2017年】
https://twitter.com/i/events/1595608583990697984

【2018年前半】
https://twitter.com/i/events/1596057111355482112

【2018年後半】
https://twitter.com/i/events/1596115169704574977

【2019年】
https://twitter.com/i/events/1597482282872283136

【2020年】
https://twitter.com/i/events/1600332299622436864

【2021年】
https://twitter.com/i/events/1592844194460024832

【2022年】※11月末まで
https://twitter.com/i/events/1592507822461554689

ブログの記事にはしないような即時的なものや飼育に関することなども呟いています。
自分自身の観察メモと照らし合わせるのに便利だなと思ってまとめていたのですが、現在はモーメント機能が使えなくなってしまい、閲覧専用として残っているのみ。これも今後のサービス次第ではなくなってしまうかもしれないですね。非常に残念です。

# by hana440 | 2022-12-20 17:14 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)

良いお年を 2021

今年も当ブログをご覧頂いたみなさま、ありがとうございました。
良いお年を 2021_b0245634_20282589.jpg
相変わらず、「国内のオオカミ一覧」以外に全く更新できなくて申し訳ありません…。
今年も、いつも新しい発見と観察の楽しみをもたらしてくれる動物たちと、それを支えてくださっている園館の職員の方々に感謝しながら過ごす1年となりました。昨年に引き続いてコロナの影響が色濃く残る1年となり、ただの一般ユーザーとして、園館のために何ができるのかを自問していく1年でもありました。
昨年と変わったことといえば、対策は取りつつも休園はしないところが増えたこと。また経済的な困難に対して、積極的に声を上げてくれる園館が増えたこと。今まではあまりこういったリアルな現状を発信をしないところが多かったのですが、現在は動物の状況なども含め、情報を積極的に発信していく方向へ風向きが変わってきたのは、とても喜ばしいことだと思っています。今年もコロナのせいで遠征を取りやめた分、使う予定だった資金は、微力ながら各地の園館支援に回すことができました。これからも自分にできる範囲で、支援をしていきたいと思っています。
個人的には、今年は時間的な余裕はできたものの、やはり感染が怖く、首都圏の園と近所の自然公園で野鳥の観察をして過ごす一年でした。遠征は11月に招待券に励まされてやっと訪れた、那須どうぶつ王国のみ…。なのでどうにもオオカミンが足りていません。来年はそろそろ、オオカミ行脚を再開したいと思っています。

まずは今年の全国のオオカミたちの総括から…。
もう国内の個体の年齢が全体的に上がってきているので、今年も偉大なオオカミの訃報が続いた年でした。
1月には、天王寺動物園のチュウゴクオオカミ、チュンサンが亡くなりました。
良いお年を 2021_b0245634_20553772.jpg
(2017年11月撮影)
相方のユジンを亡くしてから、バックヤードで過ごしていたチュンサン。18歳9ヶ月という、ここ10年の国内のオオカミの中では一番の長寿でした。私が最後に会ったのは写真の通り17年11月で、この時はまだユジンさんとも一緒でした。時折ヨボヨボした様子はあったものの、ひとり遊びを見せてくれたり、遠吠えをしてくれたりとまだまだ元気だなと感じさせる姿でした。寂しいですが、天王寺のブログで、入院してから亡くなるまでこまめに状況を更新されていて、大切にお世話されていたのがよくわかり、とても嬉しく思いました。

2月には、20年11月に那須どうぶつ王国に入園したホッキョクオオカミの雌、シンラとソフィアがお披露目となりました。ともに4歳との発表でしたが、ソフィアは写真で見てもわかるほど高齢のオオカミで、すぐに体調管理のためにバックヤード飼育になり、4月に亡くなりました。那須では事情は明かされていませんが、おそらく業者の手違いかオロモウツ動物園側のなんらかの意図が感じられ、ソフィアが亡くなった事実に加えて、悲しくモヤモヤとしたものが残る訃報でした。
ソフィアが非展示になって程なく、シンラは雄のアザリーと同居となり、初夏には雌のサンナも加わって3頭での展示になりましたが、古参のオオカミファンが心配した通り諍いが起こり、現在はアザリー・シンラのペアとサンナ単独で展示を分けるようになりました。
「雄雌の兄妹とよその雌で同居」のパターンは旭山で昔に事例があって、うまく行かずに1例目の1頭(クリス/ハチ)は死亡、2例目の1頭(マース)は大怪我を負うという結果になっているので、こうした同居にはもっと段階を踏んで、慎重になっていただきたかったな、というのが本音です。こうした飼育動物の情報は、もっと全園館で共有されたらいいのに…。ともかく、誰にも大した被害が出ずに済んで、本当にほっとしています。

3月に入ると、円山のシンリンオオカミ、ジェイが腰を悪くして一時展示中止になりました。心配していましたが、現在では元気に放飼場に出ているようで、フォロワーさんからの動画を見ても随分と歩き方がよくなりました。高齢なのでなにかと心配ですが、なんとか元気で長生きしてほしいなと願っています。

5月の末には、旭山の「お母さん」、シンリンオオカミのマースが亡くなりました。
良いお年を 2021_b0245634_21334288.jpg
最期は放飼場で亡くなっていたそうで、直前まで特に兆候はなかったらしく、本当に突然の訃報になりました。国内のシンリンでは一番子沢山で、一番「やさしいお母さん」という言葉がぴったりな個体でした。
私が今まで会ってきた群れの「お母さん」の中で、こんなに立場がはっきりしていなかったアルファメスは初めてでした。ケンには一途に思われているし、子供たちにも慕われていましたが、それでも娘から威圧されて縮こまる姿がなんともちぐはぐで…本狼は子より下の立場を受け入れている柔軟性があって、観察していて非常に興味深い個体でもありました。他の園の群れでは見られない、旭山ならではのオオカミ一家のあり方を作っていたのではと思っています。
良いお年を 2021_b0245634_21442399.jpg
(ともに2019年1月撮影)
ほんと、マースが威圧に反抗して声を荒げたり怒ったりするところを(現地でも他の方のレポでも)見たことがないんですよね…。だからこそ、血気盛んな旭山の若者たちの中にいて大丈夫なのかな、と心配していましたが、彼女の持ち前の柔軟性で、あの群れの中でうまくやってきたんだなと思うと、オオカミの群れって面白いなあと思います。本当に偉大な、心の広い母親でした。
マースが亡くなった事に加えて残念だったのは、国内では「親とその子供で形成される群れ」が、とうとうゼロになってしまったこと。オオカミの一番オーソドックスな群れの形態が見られないことは、動物園でオオカミを展示する意味も半減してしまうのではと考えています。旭山は今後、ノチウにお嫁さんをと考えているようですが、年齢もあるので、早めに導入が進むといいなと思っています。

初夏〜秋までは、特にニュースがなかったように思います。酷暑だったので高齢のオオカミたちの体調が心配でしたが、なんとかみんな乗り切ってくれて安心しました。

11月末には、東山動植物園のシンリンオオカミ、ティトが亡くなりました。
良いお年を 2021_b0245634_21561821.jpg
(2019年5月撮影)
夏頃から体調を崩していたようで、SNSでたびたび展示中止になっているとのお知らせを見かけていたので心配していました。
東山の兄弟の中では一番体格が良かったのですが、それを利点にして立場を上にしたいという願望がなさそうな、とてもマイペースな個体で、ヒカルやゲンキが成長してきた時には下位に追いやられていたのが印象に残っています。そのため、群れからは早い段階で隔離されていました。その後は妹のノゾミと同居になり、そのおかげか長の立場に目覚めた様子が見られました。隣同士で威圧し合っていたマイケル・ヒカル・ゲンキの3頭が神戸へ移動した後は、険が取れて随分と穏やかな表情に戻っていたのを覚えています。
今の東山のオオカミ舎ではティトの身体の大きさが近くで感じられ、国内では他に見られない迫力のある個体だったので、もう彼に会えないのはとても寂しいです。
また、東山の新しく立派な獣舎に、ノゾミ一頭だけになってしまったことも気がかりです。いつか、新しい個体を導入することはあるのか…今後の動向にも注目していきたいと思います。


オオカミに関して個人的なこととして前述の通り、11月に那須どうぶつ王国へ遠征して、ホッキョクオオカミに会ってきました。
良いお年を 2021_b0245634_22250292.jpg
オスのアザリー。年齢もありますが、まだ少し幼い雰囲気のある個体でした。オスがよく見せる、足を使ったひとり遊びなども見せてくれました。
良いお年を 2021_b0245634_22251048.jpg
メスのシンラ。アザリーよりも年上ですが、美少女のようなあどけなさのあるお顔で可愛かったです。彼女のほうが大人びた雰囲気でした。飼育員さんにお話を伺ったところ、2頭はまだ姉弟のような関係性とのことでした。相性は悪くないそうです。
私が訪問した日はあまり2頭の絡みが見られませんでしたが、これから繁殖シーズンに入るため、どんな様子を見せてくれるのか期待しています。


今年も大きな訃報があった一年でした。国内の、特にシンリンはみんな高齢化が進んでいるので、心配は尽きません。特に嬉しいニュースはなかった1年ですが、残っている個体がみんな健康に、楽しく過ごせているだけでもよかったなあと思っています。
新しいニュースとしては、徳山動物園が園のリニューアルに際してオオカミの展示を始めると発表がありました。国内の個体が移動になるのか、それとも新規導入となるのか、来年は何か動きがありそうで、期待しています。

多摩のオオカミたちの総括は折りたたみます。


More
# by hana440 | 2021-12-31 23:14 | Comments(0)