多摩オオカミの三女、マロ(メス11歳)が9月26日、尿毒症のため亡くなりました。
オオカミらしい吊り目で可愛いと評判でした。晩年はロボ父ちゃんにそっくりな優しいお顔になりました。
昨年から糖尿病を患い、ずっと闘病してきました。長い間、本当によく頑張ったと思います。
昨年末に失明してからは行動範囲や行動時間が狭くなったものの、放飼場で幸せそうに日向ぼっこしていた姿が印象に残っています。可愛かったな。
今年の夏の始めから、急激に体調が悪化していき、ずっと室内で過ごす状態が続いていました。
私が最後にマロに会えたのは、9月23日。
午前中は少し動き回っていたそうですが、午後になるとトンネルの中や入口でずっと寝そべっていました。
連日餌を採れなくなっていたため、「体力的にもう限界かもしれない。最後にお外へ出してあげよう」とのご判断で、まる一日、小放飼場で過ごしていたマロです。夏の間は全く外へ出ていなかったので、寝そべりながらも外の空気を満喫していたようでした。
この日はもう下半身の踏ん張りが利かなくなっていて、立ち上がるのもやっと、歩くのもやっと、という状態でした。
それでも閉園時間が近付いて、先に部屋に入った相方のセロの遠吠えに、小さい声音ながらものびのびと応えていたマロ。このあと自力ではお部屋に帰ることができなくなって、職員さんたちが抱えてお部屋に戻したそうです。
亡くなった日は休園日。お昼頃、セロと担当さんに見守られて旅立ったそうです。
夏からどんどん具合が悪くなって行く様子を見ていて、もうなるべく苦しくないように、穏やかな時間が長く続きますようにと祈る日々でした。
採食量が少なくなってきたと伺ってある程度の覚悟はしていましたが、その時がくるとやはり、悲しいことに変わりはありません。それでも最後に放飼場に居るマロに会えたこと、私にとっては不幸中の幸いでした。
マロ、本当に本当によく頑張ったね…お疲れさま。でも、もう会えないのはとても淋しいです。
久しぶりの更新がマロの訃報になってしまいました。
気持ちが落ち着いて、時間が作れたら、マロのオオカミ生も振り返ってみたいと思います。
(写真は全て2018年中のものです)