表題の日ものんびりと過ごしていた、大放飼場のオオカミたち。いつも通り、陽当たりの良いガラス前でお昼寝をしていましたが…
チロ(メス10歳)がむくりと顔を上げました。
おもむろに立ち上がり、近くにあった枯れ藪に顔を突っ込みます。何をするんだろう?と見ていると…
枯れ枝で、お顔をゴシゴシ!
こんな枯れ枝では顔が傷ついてしまうのでは、と心配になったものの、当のチロはとても気持ち良さそうに擦っております(笑)
更に深くゴシゴシ〜。短い枝が、どう見ても痛そうなんだけどなあ
顎や耳に当たるのも気持ちが良いのか、しばらく熱心に擦っていたチロ。
実はこの行動、チロの習慣のみたいで、ガラス前でよく見かけます。こうした枝が少し刈ってある(もしくは自分たちで齧って短くした)薮に限って、大胆に顔を擦り付けています。まるでチロ専用の美顔器のよう。枝が目や鼻の穴に入らないのかなあと、見ているこちらは毎度少し心配になります(笑)
最後に一つクシャミをして、お顔のお手入れは終了〜。終わったあとは、場所を変えて再び昼寝に入ったチロなのでした。
この日は、ここからちょっと続きがありました。折り畳みます。
チロが気持ち良さそうに掻いている様子を、離れたところから眺めていたロイ(オス9歳)。
チロが美顔器を使い終わったタイミングで、そろりと起き出して来て…
ゆっくりと枯れ藪のところへやってきました。気持ち良さそうにしていたから、気になったんでしょうね(^^)
まずはニオイを確認。
その次にチロと同じように顔を通してみますが、そこで静止……どうも、ロイには気持ちよさが理解できなかったようです(笑)うまく使えなくて残念だったね!
チロがそばに寄って来た途端に、なぜか「お、オレ、使ってませんから」的な態度を取るロイでした(笑)チロは単に移動して来ただけなのに。
毎度こうして、ひとり遊びっぽいことを他個体に目撃されると、格好つけるような態度を取るロイ。へんなの〜!
このときは繁殖期で2頭の仲が少し親密だったのもあり、もしかしたらロイはチロのニオイが気になっただけかもしれませんが、ちょっと面白い光景でした。何気ないことでも、だれかが楽しそうにしていると、他のメンバーは気になるようです。
※個体の年齢は表題の当時のものです