今日ものんびり動物園

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単独展示のメロの半日(2017/2/18)

表題の日は珍しく、午前中の小放飼場にメロ(メス9歳)が出ていました。
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彼女は多摩のオオカミの中で唯一の単独展示個体ですが、それ故なのか、他のメス個体がやらない行動をすることがあります。今回は出ていた半日の間の行動を纏めてみました。
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その日その日で違いますが、だいたい放飼場に出ると、まず丘の上に行くことが多いです。この日も丘の上をパトロール中。彼女は放飼場に出ている間、ニオイを嗅いでいる時間が一番長い個体でもあります。
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ちなみに、ここはガラス面の目の前。だいたいこの辺に来ると、下に飛び降りてきます。
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毎度思いますが、この高低差を難なく飛び降りてくるところが、さすがオオカミ!メロは身のこなしも軽やかです。

さて、地上に降りて来て何をするかと言うと…
続きは折り畳みます。





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地上でも熱心にパトロール。小放飼場は午前と午後で展示個体が入れ替わるので、交替すると必ず他の個体の痕跡がついています。それを確認するように、丁寧に嗅いでまわるメロ。
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時々、生えている小さな草を食べたりもしています。個体ごとに口にする草が違うのですが、メロは季節問わず地面に近い、葉が細くない短めの草がお好みのようです。
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ニオイの確認を一通り終えたのか、ガラス面に戻って来たメロ。ほぼ毎回、ガラス面で見られる行動が一つあります。
それは…
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薮の上など何かの上にウンチをすること。これ、多摩の他の個体では見たことのない行動なのです。どうして地面でなくこんな高い位置に?
文献によると、自分の強さを誇示するためのマーキングの意味合いがあるそう。オスが高い位置に尿をかけるのと一緒かな?
メロは単独になってから、必ずこのスタイルで排便をしています。独りになってから自信に満ちあふれた様子といい、自分がアルファ(になる)、という自負があるのかもしれません。
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終わったら、ザッザッと印付け。これもあらゆる場所に行っています。
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ちょっと引き返して来て、ガラスの前でも。オオカミのこの行動、ウンチに土をかけていると思われがちですが、本当は肉球の裏にあるフェロモンを土に擦り付けて、縄張りや自分の存在を主張している行動です。
実際、メロはフェンス際で隣の個体にアピールする時にも、同じように足をザッザッとやっています。自分のニオイを知らせて、メスだとアピールしているのかなと考えています。
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上述した一連のマーキング行動、ガラス面の前でやる頻度が多いです。薮や岩の上にちょこんとウンチが引っかかっていたら、それはきっと、メロの落とし物(笑) 群れにいた頃は中間位であまり目立たないようにしていた彼女ですが、案外とアルファになる素質は高いのかもしれないと思わせる行動でした。
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パトロールとマーキングが済んだら、フェンス際に登って大放飼場のメンバーを気にしたり、時には遠吠えを交わしていたメロ。とはいえずっと上にいるわけではなく、時折下に降りて来て草を食べたり、ニオイを嗅いだり、ゴロゴロしたりと、半日見ていても飽きませんでした。
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多摩のオオカミたちの中では一番溌剌として見えるメロ。この先、単独展示がいつまで続くかは分かりませんが、届かない刺激(他個体)があることが、彼女の元気の秘訣かもしれません。

この日は午前中に出ていたメロですが、放飼場が楽しいのか、帰宅拒否をするようになり…空腹で帰ることになる午後の展示のみに切り替わりました。午前中に交替しても、部屋に帰ってごはんが貰えないと分かると、帰ってこなくなったそうです(笑)
ということで、メロに会いたい方は午後を狙ってぜひ。他のメス個体とは違う、堂々とした様子を見ることができると思います。

by hana440 | 2018-01-14 22:45 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)