多摩で16年3月頃に出袋したシマオイワワラビーの赤ちゃん。
前回から一ヶ月半経ち、だんだんと初夏の陽気になってきたからか、放飼場で過ごす時間も多くなってきました。いままであまりやり取りが見られなかった、オスのセンくんと赤ちゃんのやり取りが観察できたので綴ります。
着いた時、放飼場に誰も出ておらず探していると、室内からロミお母さん(右)とセンくんが出てきました。警戒心の強いシマオたちですので、こちらに引っ越してからは常時、室内外出入り自由にしてくださっています。誰にも見られない空間があるだけでも、シマオたちには安心ですね〜
部屋の奥から、ぴょこんと出てきた赤ちゃん。センくんの隣に佇んで、クンクン…
ほっぺ?にチュッ♡と、その瞬間
センくん、反射的に手を挙げて赤ちゃんを退けようとしますが
相手が赤ちゃんということに気が付き、このままの姿勢でぐっと堪えたようです。…しばらく、手の指がパーのまま固まっていました(笑)センくん偉い!
謝るように鼻を合わせるセンくん。赤ちゃんも嬉しそうでした(^^) かわいい〜
続きは折り畳みます。
この仔が出袋してから、センくんと一緒のところは見たことがなかったので、このやり取りが見られて嬉しかったです。
以前に子供が産まれたときもそうでしたが、オトナの個体はオスメス関係なく、血縁かどうかも関係なく赤ちゃんには概ね寛容なようです。センくんも赤ちゃんの頃にオス個体たちに可愛がられていたのを、しっかり覚えているのかもしれませんね。
ちなみに、この赤ちゃんはロミがひびき動物ワールドにいた頃に受精した仔の可能性が高く、センくんとは血の繋がりがないかもしれません。有袋類は受精卵の着床遅延ができるため、父親がセンくんかどうかは、検査しないとわからないそうです。
放飼場に出て行ったセンくんを追いかけて、広いところへやってきた赤ちゃん。
ここでおトイレタイムだったのですが、センくんが尿を舐めていました。後日zoo友さんに伺ったところ、雌雄の確認をしていたのではないか、とのこと。なるほど〜。赤ちゃんはメスだったことがだいぶ後になって分かりました。
「おとうたん、なにちてるの?」
不思議そうな赤ちゃんに視線をそらすセンくん(笑)こういう表情がちょっと人間っぽい〜
このあとはロミお母さんもやってきて、家族でごはんタイムになりました。
親子チューチュートレイン風(笑)センくんは初めての赤ちゃんにどんな態度をするのか心配だったので、和やかな様子を見てホッとしました(^^)いい家族になれそうですね。
(2016.5)