春の東山、オオカミレポの最後は、単独展示のソニア、アオイ、父娘展示のジャック&ジャネットの様子を纏めて。

春なのに初夏の陽気だったこの日、ソニア(メス8歳)は檻の僅かな日陰で休んでいました。ソニア、暑いねえ〜。
コンクリのサブスペースは特に高温になるのに、開園中はほとんど影ができません。オオカミたちのためにも、日除け対策をしてほしいと毎年思っています。

昨年よりは落ち着いて来た様子のソニア。息子たちが檻際に来ても、興味を示すときと、そうでないときがありました。単独になって時間が経ったから、自分の状況にも慣れて来たのかな?繁殖時期にどんな態度なのかも気になるところです。
続きは折り畳みます。旧獣舎の面々を。

旧獣舎は、メインがアオイ(メス8歳)でした。

午前中はわりと動き回って、放飼場をくまなく探索。いつも楽しそうな表情なのがアオイちゃんの可愛いところ♪

放飼場の端っこから、ヤブイヌ舎の方向を観察中。

気が済むと、石垣の上でお休みモードに入りました。昨年よりも白い毛が増えたかな?亡くなったハイラン(東山にいた個体)やオーク翁を思わせる毛色になってきました。年齢はまだ一桁ですが、白い毛が多くなってくるのは個体差があるみたいです。
隣のサブスペースにはジャック(オス11歳)とジャネット(メス6歳)の父娘コンビ。

こちらもスペースの半分は日が当たるので、二人とも奥の影のほうで休む時間が多め。落ち着いているジャックに比べ、ジャネットは常同も多かったです。

常同の途中で、たまにジャネットがお父さんに挨拶に行ったりしますが、それ以外は付かず離れずでした。

ジャックはその後大病することなく元気そうで一安心。珍しく、こちらを見てくれた一瞬(笑)

ジャネットも。ジャックと暮らすようになってから、本当に穏やかな顔つきになったと思います。

アオイのことも気になるのか、柵際でこうして目で追っていることもありました。

当のアオイちゃんは、いつも通り知らんぷりの興味なし。

メインからサブのほうを撮るとこんな感じ。今回は、ジャックがアオイを気にする動きは全く見られませんでした。

オオカミには全く興味を示さないアオイちゃんが、はしゃいで追いかけ回していたのは…

園路を通った飼育員さんでした。放飼場の端から端まで走って追いかけていました(^^) アオイちゃんはやっぱり、オオカミ < 人間なのは変わっていないみたいですね。
昨年と比べ、群れ分けしたあとの時間が経っているからか、それぞれが落ち着いた様子になっていることに安心しました。ティトとノゾミや、ヒカルとゲンキの関係性にも成長を感じることができて嬉しかったです。
東山は今年から北園エリア(主に類人猿)の獣舎改修に入り始めました。旧オオカミ舎、今のところ改修の計画はないそうですが、今後どうなるのか心配です。
(2016.5)