前回から引き続き、多摩のオオカミ第二放飼場の一日を。午前中のセロ・ミロ組と入れ替わりに、ネロ(オス7歳)とリロ(メス7歳)が出てきました。私が彼らを第二放飼場で見るのは初めての日でした。
やはり、出てくるなりトンネルの上へ直行し、第一放飼場組をチェック。ここでちょっとした出来事が…。黄色い矢印のところにいるのはロト(オス8歳)です。じっとネロを見つめています。
視線に気が付いたネロが興味を示すと
ロトは「ガウガウッ!」と跳び上がりながら威嚇!明らかに脅すような吼え方でした。今まで、セロとミロにはこんなことしなかったので驚き。1年以上顔を見てなかったはずなのに、相変わらずネロのことが嫌いみたいですね…。
威嚇されたネロは、ビクッと尾を丸めて後ずさっていました(苦笑)な、情けない〜〜ネロ、しっかりして!
ちなみに、隣にいたリロのほうは尾が上がっていましたが、自分に向けられたものでなかったためか、特にリアクションはしていませんでした。リロのほうが堂々としています。
第一組を見ているのが怖くなったのか、下へ降りて来たネロ。
午前中のふたりが使った寝床を念入りにチェック。
なんでかこっちを見る…(笑)人を見るときは、第一組を見るときよりも表情が柔らかいです。
全く別の時間には、ここで休む姿も見ることができました。リロも同じくでしたので、ここは別荘地になっているんですね。
この日はまだ2頭ともあまり第二放飼場に慣れていないのか、暑い中活発に動き回ってくれました。長い続きは折り畳みます。
散策していたリロ(右)にはちょっとした災難が。茂みから出てくるときに、身体が蔦に絡まったみたいで、なかなか抜け出せません。一生懸命踏ん張っていました。こういうとき、絡まってる蔦を噛んだりとかはしないんだなあ…
グイグイ〜っと力一杯引っ張って、やっと抜け出ることができたようです。よかった〜
「な、なんかめっちゃ疲れた…(ゼエゼエ)」
「大丈夫?」
…ネロ、大変なときに心配してあげなよ…。
息を整えたら、蔦のせいで乱れた毛を整えるようにゴロゴロ〜♪
起き上がったときには、いつものご機嫌なリロでした。ちょっと大変だったね(笑)
収容まで観察していて、大体セロ・ミロ組と同じところを使っているようでしたが、唯一違っていたのが、洞穴を頻繁に通ること。
暑い日差しを避けるには最適の場所なので、ネロとリロはこの中でも休んだりしていました。来園者が近すぎるのは、このふたりには気にならないようです。
ネロが一人で通ったり…(何故にこっちを見てるの…)
リロが一人で通ったり、ここで昼寝したり。
ふたりで通り抜けることもしばしばあるみたいです(ネロ、またこっち見てる…w)。
トンネル通路からは逆光になってしまうので、撮影は難しいですが、運が良ければ、こんな風に味のある写真が撮れることもありますよ〜
収容時間が近づいてくると、トンネルの上からシュートまでを行ったり来たりし始めます。
山の中腹でひと休みしていたリロ。ここは座り心地がいいのか、ぺたんと座っている光景がよく見られます。
それにしても、ネロはカメラ目線が半端なくて、室内にいるとき同様に人懐こいのは変わらないんだなあと驚きました。セロが放飼場にいるときは少しよそ行きの顔なのですが…ネロは変わらないみたい(笑)この日は尻尾が垂れたままで、マーキングをする様子も見られませんでしたが、月日が経つうちに堂々としていきました。
リロは以前と変わらず堂々としていて、尻尾も上げたまま、各所にマーキングをしていました。また、傍にオドオドするネロしかいなくて心細いのか、頻繁に遠吠えを繰り返していました。第一の反応はほぼ無視でしたが、時折ロキが応える様子も見られました。
本当に久しぶりに、外の光の中、鮮やかな緑の上でネロとリロの笑顔を見ることができて幸せでした♪