ロイが少し剣呑な雰囲気だった前回の
雪の日から、一週間後の多摩のオオカミたちの様子。
この日は繁殖期のさなかにも関わらず、1日を通してとても穏やかな雰囲気でした。全員ガラス面の前でぐうぐう。
ふと起き出したメロ(右・メス6歳)が、オスの最下位であるセロ(7歳)のもとへ。
ゆったりと尾を振りながら、顔をゴシゴシとして親しみを表します(^^)
セロが応えて嬉しかったのか、そのままゴローン♪手前にいる1位のロイ(オス7歳)が、楽しそうに見ているのもポイントです。
一瞬、慌てて自分のニオイを嗅いだセロ。ぴょろーんと出てないか、確認したのかな…?出ていたら即、ロイからのお咎めがあるかもしれませんしね。横で変に恍惚とした表情のメロが可笑しい(笑)
確認が終わったら仰向けに寝転がって、頭同士を擦り合わせたりして戯れていました(笑)なんだろう、この戯れ方〜
メロも同じ体勢になって、しばらく顔同士をくっつけてました(笑)このパターンはあまり見たことがなくて、ちょっと面白かったです(^m^)
それにしても、セロがメス個体とこうして仲良くしているのを、久しぶりに見られたので嬉しかったです。オス最下位とはいえ、やはり群れの一員なんでしょうね。
続きは折り畳みます。オス同士もスリスリ、クンクン。
2頭が寝転がっている間に、近くから撮ろう!と思ってガラス面へ回ったら、すでに終わっていました(苦笑)
2頭のやり取りに気がついたロト(手前・オス7歳)が混ざって来たようです。セロは少し緊張した表情で鼻を寄せます。
3頭でゆっくりとご挨拶。穏やかな交流でした。
こういうことをしていると、大概威張って割って入ってくるロイですが、この時は無関心でした。
このあと全員での遠吠えがあり…
遠吠え後の交流タイム。上位のオス3頭で挨拶を交わしたあと
3頭で輪になって、お互いの股間を熱心にクンクンしていました。いつもの親愛を示す行動とはちょっと違う雰囲気でしたが、緊張感があるわけでもなく…なんだろう?
もう一人のオスであるセロ(矢印)はここに加わらず、どぎまぎしながら横を通り抜けようとしましたが、どうやらロイに呼び止められたようでした。
ドキドキした様子で交流に加わるセロ。右にいるロイとロトは姿勢を低くしていましたので、このときも威圧の意志はなく交流したかっただけのようでした。今までセロだけ爪弾きにしていたところがあるのに、本当に珍しい。
甘えたかったのか、ロキ(奥)がセロに対してお腹を見せたので、ニオイを嗅ぐセロ。後ろからそのお尻を熱心に嗅ぐロイ…
交流が終わったら、オス4頭で歩き出します。セロ(矢印)はいつにないことだからか、それとも上位に囲まれているからか、緊張した面持ちです。
歩き出した直後、またロイとロトの2頭がセロのお尻を熱心にクンクン(笑)セロ、めちゃくちゃ微妙な顔してますw
セロが「もういいだろ?!」って振り向いて、やっと2頭のクンクンが解けました(笑)この日、上位のオスたちは、セロを威圧することなく過ごしました。こんな穏やかな日もあるんだなあ…。
それにしても、オス同士でこんなに熱心に股間やお尻のニオイを嗅ぎ合っている(しかも長い間)のは、あまり見ない気がします。これも、繁殖期が関係してるんでしょうか?