八木山の長老のひとり、ニシゴリラのドンさん。3月上旬はまだまだ寒い時期だったので、お会いできるかな?と心配になりながら放飼場へ向かうと…
雪の積もった放飼場で、美味しそうに雪をもぐもぐ中でした(^^)
私が訪ねていたあいだは、ずっと何かを口にしていたドンさん。食欲もあるようで、安心しました。
トンネルの中に残してあった小松菜を持ってきて
雪のなかでもぐもぐ。雪も残っていたし気温も低かったのですが、そこは八木山暮らしが長いドンさん、寒そうな様子は全く見せませんでした。さすがですね。
足取りもまだまだ軽やか、至って普通でした。相変わらず、お年を感じさせない姿です。
ドンさんを大声で揶揄っていた来園者がいたせいで、ご機嫌斜めだったのか、なかなかこちらを向いてくれませんでした。酷い来園者もいたもんです…。
彼らが去った後に、ようやく少しだけ、こちらを向いてダンディなお顔を見せてくれました。ありがとう〜やっぱりドンさんはカッコいい!寒い季節でもお元気に過ごしている姿に会えて嬉しかったです。
さて、ドンさんご本人はこの日はお元気そうでしたが、気になったことがありました。
ドンさんの獣舎のドアや、外の看板の前には、こんな掲示が。これを見たときに「お年だから、体調を崩しているのかも…」ととても心配していました。
ところがその後、Twitterで「
室内展示のときに、来園者ががガラスを叩くことがストレスになってしまい、体調不良になった」と教えて頂きました(nさん、情報ありがとうございました)。ほんとに、怒りを通り越して呆れてしまいます。
どこの動物園でも、ガラスを叩く輩を見かけますが、絶対にやめてください。親御さんや先生方は、お子さんが叩いていたら、やめさせてください。
部屋にいるときに、いきなり外から窓ガラスをドンドン叩かれたら、誰だって怖いですよね?
動物の気を引きたいからといって、ガラスや檻を叩くなんてもってのほかです。動物にとっては、大きな音や自分のテリトリーを侵される恐怖にしか感じません。ドンさんのように体調不良になることはもちろん、音に驚いて死んでしまうこともあり得るのです。
動物をわざと驚かさない・勝手に餌をやらない・無闇に触らない・カメラのフラッシュは焚かない、これは動物園や水族館での最低限のマナーだと思っています。動物たちの生き生きとした表情を見たいと思うなら、マナーはきちんと守ってほしいものです。