天王寺動物園の南園、中心には静かな森に囲まれた広いアジアゾウ舎があります。ここにはアジアゾウのメスが2頭暮らしていました。
個体紹介はこちら。春子さんはなんと65歳!井の頭の花子さんと同じくらいの長老ですね〜。春子さんは若いラニー博子さんとは立場を巡って喧嘩になってしまうそうで、隣り合った放飼場で別々に展示されています。
夕方の収容前に訪ねたときの春子さんの様子を少しだけ。
天王寺は直接飼育なんですね。放飼場に担当さんが出てきて、春子さんへ歩いていきます。奥にはラニー博子さんがいます。
近寄って春子さんとお話をする担当さん。この光景は横浜でも見かけますが、手鉤なども持たずにおやつだけで近づいていくことに、とても驚きました。(もしかしたらベルトに下げているかもしれませんが…)
お話が終わったあと、優しく春子さんを撫でて、担当さんはラニー博子さんのほうへ…普通に背中を見せて離れていくことにも、とても驚きました。この少しの間のやり取りで、担当さんと春子さんの信頼関係が垣間みれて、とても幸運だったと思います。いい光景を見せて頂きました。
担当さんが春子さんに構っているときの博子さん。ちょっと拗ねたように砂浴び。春子さんのほうが年上なので、序列をハッキリさせるためにも、何事も春子さんから始めるそうです。彼女はそういったこともきちんと分かっていて、頑張って我慢しているそう。
春子さん、担当さんとお話ししたあと、ご機嫌良さそうに砂浴びをしていました。
動きはゆっくりでしたけど、まだまだお元気そうです。アジアゾウの放飼場はまるで別空間のようになっていて、外の喧騒とは無縁の作り。ゆっくり観察するにはとてもいい放飼場でした。
お年のようには見えない、とても綺麗な肌をしている春子さんでした。落ち着いた環境も幸いしているのかな。これからも、元気で長生きしてほしいですね〜。次回の訪問で、また会えるのを楽しみにしています。