昨年、ズーラシアに来園したオスのキノボリカンガルー、モアラ(4歳)。春頃からやっと展示場で会えるようになりました。
とても動きが活発なやんちゃ坊主といった印象です。
普段、タニちゃんがあまり行かないようなところにも、ズンズン分け入っていきます。枝の細い植栽の上もへっちゃらです。
忙しく登ったり降りたりする姿は、まさに「木登り」カンガルー!こんな動きもできるんだなあ〜と毎回驚きます。
そんな、せわしく動き回るモアラくんに思わぬピンチが!
続きは折り畳みます。
下から登って、たいぶ高いところまでやって来たモアラくん。
手前の木に飛び移るようです。勢いを付けて…
しっかりと枝に組み付きましたが
あっっ!足が滑っちゃった!?
後足をうまくかけられず、ぶら下がってしまいました。このまま手を離して飛び降りるには、高すぎて危険な場所です。
モアラくんもそれが分かっているのか、身体を動かして、なんとか後足の置き場所を探します。
これで一安心…というわけにはいかないのが、この木の角度。この写真は、上から見下ろす形で撮っています。ということは、四肢で掴まっていても、ぶら下がってる状態だということ…
どうしよう〜、と困っているのがモアラくんの表情からも分かりました。どうにか、ぐるっと回れるといいのだけど…
擬木なのが災いしてか、滑ってうまく体勢がとれない様子。
ともかく登ってみますが、身体の角度が変えられません。
助けを求めるようにバックヤードの方向を見つめたり…。ここまでだいぶ時間がかかっているので、さすがに危ないと思い、私も職員さんを探し始めた矢先に
なんとか自力で、身体を起こすことに成功したモアラくんでした。私もほっと胸を撫で下ろした出来事でした。長い間ぶら下がったままでいられる腕の力にも驚きです。
そのあとは何食わぬ顔で、再び展示場を冒険していたモアラくんでした。懲りてしばらくじっと休むかなあと思っていたら全然で、そんなわんぱくぶりにもビックリ(笑)
「サルも木から落ちる」ならぬ…、というより、落ちなくて本当に良かった!元気なのはいいんだけど、どうか気をつけてね〜!
(2017.6)