夏真っ盛りの多摩、オオカミたちは気温が高い間の動きはなくなり、茂みの影で休んだり、水浴びをしたりとのんびり過ごすようになりました。そんななか、放飼場に珍入物を見つけたときの、大放飼場のメンバーの様子です。
夕方に入った頃、ロイ(オス9歳)が何かを咥えて丘の上に登ってきました。口元にオレンジ色の何かが見えます。
どうやらビニールテープのようでした。風で飛んできたのかな?
丘の上に来ると口から放して、ニオイをクンクン。…間違って食べたらダメだよ〜
こういう時は何故か、他の個体は離れていても素早く勘付いて集まってきます(笑)ロキやロトが寄って来たタイミングで、ロイは興味を失くしたのか去っていきました。あまりオモチャには適さなかったみたい。残念〜
放飼場に人工物(ビニール袋やパンフレットなど、主にゴミ類)が飛んでくることはままありますが、物によってオオカミたちの反応は様々です。続きは折り畳みます。
ロイが去ったところで、じっくりとニオイを堪能するロキ(左・オス8歳)とロト(右・オス9歳)。
ロキは「変なニオイだな」と思っている様子(笑)好きなニオイではなかったようです。一方で、熱心にずっと鼻をつけ続けるロト…
突然ゴロンとなり、ニオイを擦り付けていました。やっぱりニオイフェチはやることが違うね!(笑)期待通りの反応で、思わず吹き出しちゃいましたよ〜(^^)
いつもよりもスリスリする時間は短かったですが、満足すると、がばっと起き上がって
興奮した様子でダッシュ!これは傍にいたロキとの戯れ合いも兼ねていたようでした。ロキは駆けっこには参加しませんでしたが…(苦笑)
ロトはそのまま、はしゃいだ様子で放飼場を駆け回って〜(誰もついてこないけど)
再びビニールテープのもとへ。咥えてブンブーン!
長いヒモ状のものは、オオカミも振り回して遊ぶことが多いです。
このあとは引きちぎっていましたが、なんともまずそうな顔をしていました。噛んだ時の感触が嫌だったのか、この表情のあとはすぐ、その場に放置して去って行ったロト。
放置されたビニールテープに、今度はチロ(メス10歳)が近付いて、クンクン…
不思議そうな顔をしていました(笑)彼女もまた、特に興味は引かれなかった様子。
このあと収容まで、ビニールテープは放置でした。意外とみんな、人工物にはあっさりとした反応だったように思います。何はともあれ、オオカミたちが欠片を飲み込んだりしなくて心からホッとしました。
今回はたまたま面白いものが見られましたが、やっぱりオオカミたちのオモチャは自然に近いものが安心ですね。
動物園に行った際は、くれぐれもゴミはゴミ箱に! また、風で飛ばされないようご注意くださいね〜