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ミロ、波瀾万丈の狼生 2(2012〜2013年・旧獣舎時代)

前回からの続きで、ミロのオオカミ生を振り返ります。
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(以下2012年撮影)
ミロがオメガの地位にまで落ちてしまったのは、2012年の1月に起こった、繁殖期のメス同士の序列闘争がきっかけだったと思われます。
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前年の秋にオメガになったマロとは、最下位を巡って牽制し合う関係になりました。ここでミロはおそらく、マロの容量の良さや気の強さに負けてしまったんだろうなと推測しています。ここから長い長いオメガ生活が続くことになりました。
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家族みんなで挨拶合戦が始まったときに、少し離れたところから見ているだけで加わらないことも多くなりました。この頃は自立心が高まってきて、独り立ちしたいという意志の現れでもあったようです。その態度が弟妹の反感を買い、オメガへの転落を加速させた要因にもなりました。
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12年始はメス同士の闘争がとても激しく、ミロ(黄矢印)はメス個体だけでなく上位の弟たちからも集団で攻撃されることがありました。そんな中、メス上位の末妹・リロ(赤矢印)だけは、ミロを攻撃するメス個体を牽制し、守るような行動をとっていました。
これは今回、改めて過去の写真を見返していたときに発見できた事項です。ロボ一家が現在のようなグループ分けになる直前、リロはミロの味方をしていましたが、それはもう随分と昔から続いていたことだったようです。あまり交流はないふたりでしたけど、リロはミロのことをずっと想っていたのだなと分かり、嬉しくなりました。

続きは折り畳みます。





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オメガの地位が確立してしまってからは、やはり昼間はこうして穴の入り口から顔を出している写真ばかりが残っています。チロがオメガだった時の様に上位に媚を売ったり、取り入ろうと努力はせず、極力接触を避けていた印象です。彼女のそんなところに今まで上位だった長女のプライドを感じました。
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でも雰囲気が穏やかな日は、家族と一緒の空間で過ごすことも、勿論ありました。いい笑顔♪
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これもまたロキとの交流の場面。末っ子組は、総じてミロを攻撃することは少なかったです。一番若いから、彼女がモロと一緒に自分たちを育ててくれたことを覚えていたのかな〜なんて思っています。

2013年に入ると、やはり冬の繁殖期が来てから闘争が激しくなりました。
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(以下2013年撮影)
上位への欲をむき出しにするチロと、もうオメガに戻りたくないマロ、特にこの妹ふたりに攻撃され、ミロはどんどん傷ついていきました。ミロの避け方が悪いのか、負傷箇所は主に頭や顔の部分ばかり。痛々しいこの姿は、弟妹から隔離されるまで見続けることになりました…。
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12年から少しだけ変化していたのは、独り立ちしたい態度を撤回したこと。自分から積極的に、両親や仲のいい末っ子たちには挨拶に行くようになりました。これはモロ母ちゃんに挨拶に行ったところです。独り立ちが叶わないことを悟り、オメガの地位でも少しでも穏やかに過ごせるようになりたい、と考えていたのかもしれません。
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一番右がミロ。隣はモロで、鼻の先には挨拶をしてきたリロがいます。ミロの態度を見ていると、上位のリロを怖がるでもなく、媚びてもいないことが分かります。
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厳しい繁殖期の雰囲気の中でも、こうして普通に接することができる個体がいたことが、まだ救いでした。当時の私は、ミロは孤独なオメガだと思っていましたが、意外とそうでもなかったのですね。
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それでも序列闘争は激しく、13年の3月に引っ越す前までには、随分と風貌が変わってしまったミロ。この写真は旧獣舎から引っ越す直前の姿です。このときは右耳が折れ、マズルのパッキンが切れて垂れ下がったまま癒着した状態でした。
チロやマロとの関係が険悪なまま、新獣舎への引っ越に突入しました。この時はまだ大放飼場が完成しておらず、ひと月ほど室内だけで過ごすということで、命の危険はないのかなと心配していた覚えがあります。嫌な予感は的中してしまいました。

新獣舎に越したあとのミロの様子は次の記事に続きます。
by hana440 | 2016-12-30 21:09 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)