今年の冬の繁殖期はほとんどエピソードのない、穏やかな多摩のオオカミ舍。
冬毛でモコモコのネロ(オス7歳)です。ちょっとタヌキちっく(笑)この日、彼を観察していて気が付いたことと、動きが見られた個体の様子を少し。
乾燥しているので喉が渇くのか、何度も水場と屋上を往復する姿が見られました。第二放飼場の水場はガラスの目の前にあるので…
タイミング次第ではものすごく近くで見られます。
オオカミやイヌは、人間とは違う舌の動きができます。水の飲み方も、舌で掬い上げる方式とはちょっと違うので、どうなっているのか観察する絶好のチャンスなのです。いつ見ても「器用だな〜」と感心してしまいます。
どアップも撮り放題♪ ネロは人に興味があるので、目線をくれることもしばしば。
実際の水の飲み方は、ぜひ現地で観察してみてくださいね。
第二放飼場に出ている間に何度か水を飲みにきたネロですが、このあと必ずしていたのが
この岩へのマーキング。稀に、尿が出ていないことも(笑)どうやら水飲みとセットのルーティンになっているようでした。
マーキングをしている場所は個体によって大体決まっていますが、こんなふうに他の行動と結びつけていることはあるのかな?
続きは折り畳みます。その他の個体の目立った動きなど。
ネロは良く動いているけど、一緒の組のリロ(メス7歳)はどこだろう?室内にはいないので、外に出てるはず…と探していたら
いたいた!寝ぼけ顔〜(笑)上で寝ていたんですね。フェンス際のスペースで横になってしまうと、身体が同化してしまうか影で見えないので、探すのも一苦労です。
寒い時期は日当りのいいフェンス際が居心地が良いようで、2頭ともほとんどの時間をここで過ごしていました。
この日、上の2頭(特にネロのこと)を気にしていたのが、同胎のロキ(オス7歳)。なにを思う…
いつもは寝ながらとか、あまり熱心に遠吠えしないロキですが、この日は自ら遠吠えを始めることも。一日を通して比較的、第一からの遠吠えが多い日でもありました。ただ、第二のネロ・リロがそれに応えることはありませんでした。
第一からの遠吠えに応えないかわりに、ひとりで吼えるリロ。こちらも他の個体が共鳴することはありませんでした。
リロの遠吠えに誰も応えないのはいつものことで、リロも気にしていない様子。彼女自身はなにを伝えたくて遠吠えをしているのか、気になるところです。
この日はほとんど個体同士の交流は観察できませんでしたが、ネロのルーティン?が一つ発見できました。他にも同じようなケースがあるかどうか、今後も要観察ですね〜。