改修のために長らく使用していなかった第二放飼場(
参照記事)が、9月に入ってやっと展示を開始しました。構造は
この記事であげた通り、主にトンネル通路に沿ったガラス面から観察できる放飼場です。
この日の展示はセロ(オス8歳)とミロ(メス10歳)。第二放飼場は今までオオカミたちが入っていなかったおかげで、いい具合に植物が繁茂していました。
坂を上るとトンネル通路の上に出ます。ここはコンクリートなので暑そうでした。
壁が高く日陰も多いので、どこでも過ごしやすそうなのですが、みんなが常駐場所に選んだのが、ガラス面の真上。こうして際を歩いているのを見るとハラハラしますが、オオカミたちには平気な様子。姿が見えないとき大概は、ここの茂みの中で寝ています。これは現在でも、全頭が同じ場所を好んでいるようです。
みんなが上記の場所を好む理由として一つ考えられるのは、ここから第一放飼場が眺められること。
こうしてフェンス際をウロウロしていることも多い第二組。先ほどのガラスの上は、写真の右手にあたります。休みながら、第一放飼場のオオカミたちを偵察するにはいい場所のようです。
最下位になって兄弟から弾かれてしまったセロですが、隔離ですっかり自信を取り戻したらしく、尻尾が上がっていました。警戒している様子でウロウロしていることも多かったです。
第一放飼場のオオカミたちも上が気になるようで、たびたび見つめ合っていました。何を話しているんでしょうね〜
トンネルの上にいる時間が長いもう一つの理由が、モウコノウマ放飼場や行き交う職員さんを眺められること。セロもみんなと同じく、モウコノウマの赤ちゃん観察に余念がありませんでした(笑)
続きは折り畳みます。セロとミロの様子。
9月に入っても気温はまだまだ夏と一緒。水場で身体を冷やす姿がよく見られました。クールダウンしつつ、何かをもぐもぐ食べているミロ。
そこへセロもやって来て、なにやら交渉中。ミロは鼻にしわを寄せて抵抗していました。どうやら、ミロがもぐもぐしていたものが欲しかったみたい(笑)
この時はミロの剣幕に負けて下がったセロでした(笑)一緒にいるのに普段でもあまり交流しない2頭なので、久しぶりにやり取りを見られて嬉しかったです。
全体を眺める場所がない第二放飼場ですが、ガラス面から見られた場面をいくつか。
室内展示からすぐのガラス前では…
トンネルの上から…
ポーン!
着地もお見事でした。この高さ、よく躊躇しないで飛び降りるなあ〜。こういう場面が近くで見られるのは楽しいですね♪
進んでトンネル内のガラス面にいくと、目の前には水場があります。
パトロールの途中でクールダウンしてるセロ…めっちゃ気持ち良さそうです(笑)
第二の水場は小さいですが、第一よりも深さがあり、何より日陰にあるのがいいところ。水も冷たくて気持ちいいでしょうね〜
更に進んで、モウコノウマ近くのガラス面からは…
来た!
ずん
ずん
ずーん!
ここは奥へ向かって傾斜しているところなので、前行動をよく見ていないと追いつけませんが、狼たちの気が向けば目の前に来てくれます。時には前足でガラスをカリカリしてくれることも(^^)
去って行く姿も楽しいですよ(お気に入りのふぐり写真ですw)
残暑の厳しい日和でしたが、まだ慣れていない放飼場だからか、活発に動き回っていたセロでした。
第二放飼場の展示が始まってすぐは、2頭組(セロ・ミロ組、ネロ・リロ組※)が日交代で、終日展示でした。
※8月中まではネロとマロが一緒でしたが、リロの尾の怪我が回復したため、再びネロとリロの2頭に戻されたようです。
第一放飼場のメンバーにあまり観察ポイントがなくなってきた分、第二放飼場が展示を開始したことで、また観察するところが少し増えました。これ以降は、第二放飼場のメンバーを観察する時間が増えることになりました。しばらくは観察日記も、第二のメンバー中心になっていく予定です。