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今日ものんびり動物園

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国内のオオカミ一覧

2023年11月時点での、国内の動物園で飼育されているオオカミの一覧です。血縁が分かるように、亡くなった個体も記述してあります。移動の関係で、現在飼育している園と、所属(籍を置いている)園と両方に記載のある個体がいます。
シンリンは血統が3系統あるため、文字の色を分けてみました。
緑色=富山系(サスケxナナの子孫)橙色=旭山系(ケンxマースの子孫と親族)青色=富山系x旭山系、その他=黒です。
亡くなった個体はグレーの文字になっています。★印の個体は、飼育園で2016年以降、新たにペア形成された個体です。
随時更新していきます。間違いや誤字などを発見した方は、コメント欄でご指摘ください。

・シンリンオオカミ

旭山動物園 北海道旭川市 →公式HP

父母    ケン♂(2007年カナダ生、20年10月没)マース♀(2008年生、21年5月没)
2011年生 レラ♀、ヌプリチュプ♀(13年11月没)
2012年生 [移動]ノンノ(17年11月富山へ)カント♀(16年12月没)
2014年生 ワッカ♀、[移動]ミナ♀(16年4月平川へ、22年12月没)
2015年生 ノチウ♂、[移動]フミ♀(17年10月富山へ、同11月没)
その他個体 アオイ♀(2008年カナダ生)

★新ペア  ヌプリ(2011年生)、アオイ♀(2008年カナダ生)

備考:展示個体はレラ、ワッカ、ノチウの3個体。ヌプリ・アオイのペアは非展示施設で飼育されている。通常のオオカミガイドと、不定期でヌプリとアオイに関するガイドがある。どちらも開催されるかは当日の朝の掲示や公式SNS発表を参照のこと。

過去の飼育個体:クリス(改名前ハチ)♀(大森山から。2004年カナダ生、09年没)、メリー(2007年カナダ生、富山へ移動後17年5月没)

富山の故メリー♀とケンは同胎。ケン・メリー兄妹、マースともに出身園は不明。
東山から来たアオイは、国内のどの個体とも血縁がない。
16年1月、ヌプリ・カント・ミナを群れから隔離、バックヤードで別飼育へ。4月、ミナを平川へ移動。12月、カントが子宮蓄膿症で死亡。
17年10月、フミを富山市ファミリーパークへ移動したが、その後死亡。
18年6月、東山動植物園からアオイが来園、ヌプリとペアリング。非公開施設での飼育のため、見ることはできない。
18年11月、ノンノを富山ファミリーパークへ移動。12日に隔離、14日に搬出、15日朝着の短期スケジュールだった。
20年10月10日、ケンが老衰による多臓器不全で死亡(公式発表)。10月2日に異変があり、群れから隔離して治療を受けていた。
21年初春ごろ、アオイが子宮蓄膿症で手術(17日間入院隔離)、その後再びヌプリと同居。
21年5月25日、マースが老衰による心不全で死亡(公式発表)。展示場で子供たちに看取られての最期となった。マースの死亡により、オオカミの基本的な「親とその子で形成される群れ」の展示は、国内でゼロになっていた(〜22年6月23日までの約1年間。平川で仔が産まれたため)。
22年12月28日、平川へ移動したミナが急性胃拡張で死亡。

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円山動物園 北海道札幌市 →公式HP  ※22年12月に展示再開!

父母    ジェイ♂(2005年富山生、22年5月没)キナコ♀(2000年到津生、13年1月没)
2010年生 ルーク♂(19年5月没)
2011年生 [移動]ショウ(19年11月平川へ)ユウキ(15年12月とくしまへ)

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孫     カエデ(22年平川生)ジュリ(22年平川生)


備考:現在は平川生まれの姉妹、カエデとジュリを2頭一緒に展示している。2頭は22年5月に死亡したジェイの孫娘にあたる。
園の再生計画により、シンリンオオカミは飼育断念種に入っているが、円山籍のショウの仔が返納されたため、しばらくはオオカミの展示が継続される。再生計画が見直されない限りは、今後の繁殖などはなさそう。

22年に死亡したジェイは、「富山系」生まれの6頭兄弟のうちの1頭(同胎は♂シン・ジャック、♀サクラ・キララ・キュー)。
13年1月8日、母親のキナコが闘争により死亡。
15年12月10日、ユウキがとくしま動物園へ移動。
19年5月8日に、長男のルークが重度の貧血と強い腎障害により死亡。解剖所見が公式HPに載っている。
同年11月6日、ショウが平川動物公園へ移動。平川での繁殖を目指す。
21年3月22日、ジェイの後肢のふらつきなどが見られたため療養開始。
その後回復し、展示公開されるようになったが、脊椎の不調は再発が多いため、経過観察しながらの展示になるとのこと。
22年3月16日、ジェイの後肢のふらつき・眼振が見られたため公開中止。公式HP・SNSで病状の報告あり。
同年4月11日、ジェイが起立不能になり、バックヤードに移し療養。
同年4月25日(ジェイ17歳の誕生日)公式Twitterにて療養中の動画公開。
同年5月3日、午前8時ごろ死亡を確認(公式発表)。
同年8月14日に行われた旭山動物園との合同インスタライブ内にて、園長がシンリンオオカミの飼育継続に言及した。
同年12月12日、平川動物公園(鹿児島)からカエデとジュリが来園。
同年12月15日から、カエデとジュリの展示を開始。約9ヶ月ぶりにシンリンオオカミの展示が再開された。

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大森山動物園 秋田県秋田市 →公式HP  
※22年6月5日でシンリンオオカミは展示終了、現在はホッキョクオオカミを展示中


ペア    シン♂(2005年富山生、22年8月7日没)、ジュディー♀(2006年海外生)

備考:シンとジュディーをペアで展示していた。
老齢個体であるシンとジュディーは、6月5日をもって展示を引退した。その後8月にシンは死亡。
ジュディーはツキノワグマ舎奥の「森のびょういん」中央の部屋にいるので、扉が解放されていれば姿を見ることができる。
シンとジュディーの引退後は、ホッキョクオオカミを展示している。→ホッキョクオオカミ欄(このページの下部)へ

過去の飼育個体:ミッドナイト♂(1996年海外生、2012年没)、ハチ(改名クリス)♀(2004年カナダ生、旭山へ移動後09年没)、キララ(2005年富山生、群馬へ移動後18年2月没)

ジュディーは群馬から来園したが、もともとの出自は不明(海外(カナダ?)からと思われる)。平川にいた故サン♀と同胎姉妹。
シンは「富山系」6頭兄弟のうちの1頭(同胎は♂ジェイ・ジャック、♀サクラ・キララ・キュー)。
21年5月4日、シンの左前足肘にしこりを確認。
同年7月〜9月、シンが体調管理のため非展示になることも。
同年10月2日、シンの左前足の腫瘍を摘出手術。
22年5月11日、公式サイト・SNSにてシンとジュディーの隠居が発表された。後日何かの発表がなされるとも(公式発表)。
同年5月31日、各紙にてシンとジュディーの引退と、4月にホッキョクオオカミ3頭が来園していることが報道された。
同年6月4日、シンとジュディーの引退セレモニー(歴代飼育員のトークショー、特別どうぶつ解説)が行われた。
その後、しばらく展示場で姿が見られていたが、6月14日に移動が完了した。
同年8月7日、シンが老衰により死亡(公式発表)。7月下旬から起立不能になっていたそう。

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群馬サファリパーク 群馬県富岡市 →公式HP

父母    ゼットン♂(2007年アメリカ生、18年1月没キュー♀(2005年富山生、16年5月没)
2009年生 ワトソン♂(13年頃没)、ビートン♂(19年3月没)、エフィー♀(23年1月没)
2010年生 ベクトル♂、ターボ♂、フィリップ
      [移動]ヨットン♂・マッハ(共に東京動物専門学校へ)、
          ロジック♂★(平川へ、19年2月没)、シートン♂(17年12月富山へ、23年4月没)
伯母    サクラ♀(2005年富山生、22年12月没)キララ♀(2005年富山生、18年2月没)
孫     ジン♂(2018年平川生、23年8月没)

備考:ウォークインサファリの駐車場に隣接する「オオカミ繁殖センター」で展示されている。
現在は分散展示。ターボとフィリップの♂2頭、ベクトル単独で展示されている。

キュー、サクラ、キララは富山生まれの6頭兄妹(同胎♂がジェイ、ジャック、シン)。
19年11月に来園したジンはロジックと旭山のミナの息子で、ゼットンとキューペアの孫にあたる。
16年5月16日に子供たちの母親であるキューが腎不全で死亡。
17年12月にシートンが富山市ファミリーパークへ移動。
18年1月12日に父親のゼットンが死亡(詳細不明)。
同年2月14日にキララが死亡(詳細不明)。
18年ごろからベクトルとサクラ(甥と叔母の関係)を同居(ペア?)していたが、22年には同居を解消している。
19年2月27日、平川へ移動したロジックが肺腫瘍で死亡。
同年3月11日、09年生まれのビートンが死亡(死因発表なし)。以前から具合が悪かった様子。
同年11月12日、平川動物公園からジンが来園。
22年12月1日、サクラが老衰のため死亡(公式ツイート)。サクラの死亡により、富山生まれの6兄弟は全頭亡くなった事になる。
23年1月31日、09年生まれのエフィーが死亡(公式ツイート)。過去に闘争により怪我を負って以来、晩年まで展示されることはなかった。
同年4月16日、富山へ移動したシートンが腹膜炎により死亡。
同年8月20日、ジンが死亡(死因は公表なし)。ジンの死亡により、群馬サファリ系の今後の血統継続は困難になった。

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富山市ファミリーパーク 富山県富山市 →公式HP

ペア  シートン♂(2010年群馬生、23年4月没)ノンノ(2012年旭山生)

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甥   ゼン♂(22年平川生)


備考:現在、旭山生まれのノンノを単独展示。放飼場馴致のためにゼンを単独展示していることもあるが、正式に公開はしていない。今後はノンノとゼンを同居させる予定。
23年10月に平川から移動してきたゼンはノンノの甥にあたる。将来的には新規のメス個体を導入して、ゼンと繁殖を目指すそう。

過去の飼育個体:サスケ(2003年生、19年8月没)ナナ(2000年生、10年2月没)メリー(2007年カナダ生、17年5月没)フミ(2015年旭山生、17年11月没)

富山系と言われるシンリンオオカミのルーツ、サスケとナナが飼育されていた。このペアは、ジェイ・ジャック・シン♂、キュー・サクラ・キララ♀の計6頭の子供をもうけている。現在の全国のシンリンオオカミのルーツ。
メリーは旭山のケン♂と同胎で、旭山から10年末に富山へ来園。サスケの後妻。
17年5月11日にメリーが左前肢の悪性腫瘍で死亡、肺や脾臓にも転移があった。
同年10月に旭山からBLでフミが来園したが、公開前の11月13日に全身性の感染症で死亡。
同年12月、群馬サファリパークからシートンが来園、18年1月から展示開始。
18年11月、旭山からBLでノンノが来園。
19年3月から、シートンとノンノの同居開始。
同年8月10日、サスケが老衰のため死亡。晩年は腰が悪くなり、室内での飼育だった。
23年4月16日、シートンが腹膜炎により死亡(公式発表)。
同年10月16日、平川からゼンが来園。移動の発表と同時に、今後の新規繁殖計画があることも公表された(公式発表)。

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東山動植物園 愛知県名古屋市 →公式HP

父母    ジャック♂(2005年富山生、20年9月没)ソニア♀(2008年カナダ St-Édouard生、17年3月没)
2010年生 ティト♂(21年11月没)ジャネット♀(18年3月没)[移動]マイケル(18年3月神戸どうぶつ王国へ)
2011年生 ノゾミ♀、[移動]ヒカル♂、ゲンキ(18年3月神戸どうぶつ王国へ)
その他個体 [移動]アオイ♀(2008年カナダ生、18年6月旭山へ)

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★新ペア ティム♂(21年4月26日カナダ Zoo de Falardeau生)、リン♀(21年5月14日カナダ Zoo de Falardeau生


備考:北園・北米エリアで展示されている。23年5月から、ノゾミ単独、ティムとリンをペアで展示。運動場は日によって交代している。今後はティムとリンで繁殖を目指すとのこと。
カナダから来園したティムとリンは、「シンリンオオカミ」として展示するには疑問の残る個体です。ティムのように鼻がピンク&瞳が薄い青のオオカミは、世界でほぼ存しません。イヌ成分が多いことに加え、亜種間交雑の可能性もあり。出身園であるZoo de Falardeauは個人経営のふれあい動物園で、北米の動物園協会などに加わっていない、正規の血統の管理外にある動物園だということも明記しておきます。
※「世界のメダカ館」の斜め向かいにあった旧獣舎は建設計画により取り壊され、23年に南米の動物エリアとしてジャガー舎が新設されている。

旭山へ移動し、ヌプリとペアになっているアオイは、国内のどのシンリンとも血縁がない。
11年3月11日に産まれた3兄妹は、「元気が光るように、望みを込めて」という震災復興への願いを込めた名付けになった。
17年3月22日に母親のソニアが死亡。16年末に乳腺腫瘍の切除手術を受け治療していた。
18年3月4日にジャネットが子宮穿孔を伴う腹膜炎で死亡。
18年3月5日に兄弟群れだったマイケル・ヒカル・ゲンキの3頭が神戸どうぶつ王国に移動。
18年6月にアオイがBLで旭山へ移動し、オオカミは新獣舎のみでの展示になった。
20年9月19日にジャックが多臓器不全で死亡(公式発表)。
21年11月22日にティトが死亡、死因は調査中(公式発表)。18年3月に膀胱結石の手術を受けていた。20年からたびたび体調不良で展示されていないことがあり、亡くなる1週間ほど前から展示を見合わせていた。
22年7月25日、カナダのZoo de Falardeauから2頭の白いシンリンオオカミが来園したと発表(公式発表)。翌26日から公開。
23年5月上旬ごろから、ティムとリンの同居展示を開始。
同年8月中旬、ノゾミに皮膚の病変があり、手術・治療のため展示中止に。その後、療養を経て10月中旬に展示を再開。

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神戸どうぶつ王国 兵庫県神戸市 →公式HP

マイケル(2010年東山生)ヒカル♂、ゲンキ(2011年東山生)

備考:2018年3月17日オープンの新エリア、「ロッキーバレー 〜北アメリカの動物たち〜」で飼育展示開始。
マイケル・ヒカル・ゲンキは東山動植物園生まれの3兄弟。
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とくしま動物園 徳島県徳島市 →公式HP

ユウキ(2011年円山生)

備考:ユウキは15年12月に円山動物園から移動。
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平川動物公園 鹿児島県鹿児島市 →公式HP
(過去のペアと飼育個体)
父母     ロジック♂(2010年群馬生・19年2月没)ミナ♀(14年旭山生、22年12月没)
2018年生 [移動]ジン♂(19年11月群馬へ、23年8月没)ケイ♂(18年11月没)テン♀(18年7月没)アイ♀(18年7月没)

過去飼育個体 サン♀(2006年生、15年12月没)

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★父母   ショウ(2011年円山生)ミナ♀(14年旭山生、22年12月没)
2022年生 ヨモギ♀、シズク♀、[移動]カエデ♀、ジュリ(22年12月円山へ)、ゼン(23年10月富山へ)

備考:23年1月から、父親のショウと仔3頭を一家で展示している。

15年12月にサンが腸捻転で死亡。サンは大森山のジュディーと同胎。ロジックとペアだったが繁殖はなかった。
16年4月にミナが旭山動物園から移動、ロジックとペアになる。
18年5月11日にミナが4仔出産、7月11日から公開開始。仔狼は西郷隆盛の座右の銘「敬天愛人」にちなんで愛称がつけられた。富山系と旭山系で交配した仔が産まれて公開されたのはこれが初。
同年7月27日にアイ♀が、同31日にテン♀が死亡。アイの死因は不明、テンは頭部外傷。
同年11月16日にケイ♂が外傷により死亡。
19年2月27日に父親のロジックが肺腫瘍のため死亡。18年秋から精巣炎も患っていた。
同年11月6日に、円山動物園からショウが来園。
同年11月12日にジンが群馬サファリパークへ移動。
20年1月から、ショウの展示場馴致とミナとの同居を開始。
22年4月28日、ミナが5頭を出産(公式発表)。
同年6月16日から母子とショウが合流し、親子展示準備開始。
同年6月23日から、家族での展示を開始。
同年12月12日、カエデとジュリを円山動物園(札幌)へ移動。
同年12月28日、ミナが急性胃拡張により死亡(公式発表)。父と子供たちの4頭展示に。
23年8月20日、群馬サファリパークへ移動したジンが死亡(死因未公表)。ロジックとミナの血統は途絶える。
同年10月16日、ゼンが富山市ファミリーパークへ移動。将来的に富山で繁殖を目指すそう。


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シンリンは以上です。別亜種は折り畳みます。




・ヨーロッパオオカミ

多摩動物公園 東京都日野市 →公式HP

父母     ロボ♂(2000年モスクワ生、14年2月没)、モロ♀(推定1998年生、13年8月没)
2005年生  ポロ♂(08年12月没)ミロ♀(16年11月没)、
      [移動]浜松へ サン♀(11年頃没)、ゾロ♂(06年1月没)、ロコ♀(06年1月没)
2006年生  ロン♂(13年3月没)、チロ♀(18年11月没)
2007年生  セロ♂、ロイ♂(23年1月没)ロト♂(19年4月没)、マロ♀(18年9月没)
2008年生  ネロ♂、ロキ♂(23年1月没)、メロ♀(22年11月没)リロ♀(19年2月没)

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2023年生  スイ♀(23年4月23日スイス TierparkBern生


備考:大放飼場にスイ♀単独、小放飼場にネロ・セロを交代展示(交代期間は不定期)。小放飼場の2頭は、高齢のため室内外出入り自由にしている。24年3月14日に公開したスイはまだ展示に慣れていないため、場合によって非展示になる可能性あり。

16年11月5日に、05年生のミロが糖尿性腎症で死亡。
18年9月26日に、07年生のマロが尿毒症で死亡。糖尿病の影響と思われる。
18年11月13日に、06年生のチロが腎不全で死亡。以前から悪性腫瘍があり、糖尿病も併発していた。
19年2月5日に、08年生のリロが多臓器不全で死亡。数年前から糖尿病を患い、療養していた。
同年4月3日に、07年生のロトが胃捻転による急性循環不全で死亡。
22年5月中旬、ロキの右足の悪性腫瘍を切除。6月2週目に展示復帰。
同年5月24日、セロの背中の腫瘍を切除。
同年6月中旬、ロキの内股にできた腫瘍を切除。6月最終週に展示復帰。
同年11月14日、メロが胃捻転で急死(公式発表)。多摩はオス個体のみの展示となった
同年12月8日から、ロキに跛行が見られるようになったため室内療養に切り替え。
23年1月14日、ロキが多臓器不全で死亡(公式発表)。癌が数カ所に転移していた。
同年1月20日、ロイが胃穿孔による腹膜炎で死亡(公式発表)。老化により食欲が落ちたため、12月から室内療養していた。
24年3月1日夜、スイスから11ヶ月のメスのオオカミ(スイ)が来園。オオカミの新規導入は23年ぶり。追ってペアになるオスも導入予定。
同年3月14日、大放飼場でスイの公開開始。

将来を考慮して?多摩での表記は「タイリクオオカミ」となっている。
ロボ・モロはペアでモスクワ動物園から来園。ロボはモスクワ動物園にいたペアから誕生(人工哺育個体)。モロは野生保護個体。モスクワ動物園のサイトには、ロボの両親(と思われる)個体の写真が残っており、夫婦とも12年頃まで生存していたと思われる。
05年生まれのサン・ゾロ・ロコは浜松市動物園へ移動したのち死亡(死亡年はそれぞれ別)。

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浜松市動物園 静岡県浜松市 →公式HP  ※20年9月に展示終了

メイ♀(2006年生、20年9月没)ナッツ♂(2006年生、14年11月没)

備考:メイとナッツは2頭同時に、ベルギーとドイツの動物園から来園。メイはドイツから来園したそう(職員の話から)。

14年11月にナッツが尿管結石による膀胱破裂で死亡。ナッツの死亡後、メイは単独展示。
20年7月頃、メイの首に腫瘤ができ手術。加齢による食欲減退、体重減少などの衰えが見られる(公式ブログ)。
20年9月16日にメイが悪性腫瘍のため死亡。メイの死亡により、浜松ではオオカミの展示を終了。
22年2月15日、ズーラシアからリカオン2頭が入園したため、オオカミの展示終了が確定した。
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・チュウゴクオオカミ

天王寺動物園 大阪府大阪市 →公式HP

父母     チュンサン♂(2002年上海生、21年1月没)ユジン♀(2004年上海生、18年3月没)
2009年生  楽楽(ララ)♀、萌萌(モンモン)♀、元元(ゲンゲン)♂(2019年2月没)明明(ミンミン)♀(2019年1月没)
2010年生  ドゥドゥ♂、メラ♀、フェフェ♀、メグ♀、ベネ♀、アリ♀(15年6月没)、ミザ♀(22年12月没)

備考:現在は分散展示。レサパン側から楽楽単独、隣に萌萌単独。中央の大部屋は2010年生♀2頭ずつで、メグ/フェフェのうち一頭を日替わりで、メラと一緒に展示。トイレ側の部屋にドゥドゥ単独。ベネはバックヤード飼育のため非公開。

18年3月15日に母親のユジンが死亡(死因発表なし)。数日前から体調を崩していたそう。
18年4月頃から、老齢のチュンサンはバックヤードに移動した。チュンサンの隠居と、隣に展示されていたドールの死亡に伴い、オオカミはすべて天王寺生まれの個体が展示されるようになった。
19年1月21日に09年生まれの明明が死亡(死因発表なし)。以前から体調を崩していた。
同年2月2日に09年生まれの元元を安楽死(公式発表)。口中に悪性腫瘍ができ、QOLを保てなくなったための措置。
21年1月14日朝、チュンサンが老衰により死亡(公式発表)。20年12月下旬から起立困難になり、バックヤードから動物病院に移動していた。18歳9カ月で、国内では最高齢で亡くなったオオカミになる。
同年1月末、楽々の鼠径ヘルニアを手術。術後1日で展示を再開。
同年4月下旬、運動不足解消などの目的で、ベネをバックヤード飼育に切り替え。
22年12月10日、ミザが胃捻転のため急死(公式ブログ)。
23年9月、メラの健診を行った際に膀胱炎が判明、投薬治療を開始。展示は室内へ出入り自由にした状態で継続するとのこと(公式ブログ)。

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・ホッキョクオオカミ

大森山動物園 秋田県秋田市 →公式HP  ※22年7月から展示(練習)開始

展示個体  ムーン♂(2020年5月1日 ドイツ・Zoo Stralsund生)
      ルーシー♀(2020年4月11日 ドイツ・Tierpark Köthen生)、ニッキー♀(2021年4月24日 ドイツ・Tierpark Köthen生

備考:以前にシンリンオオカミを飼育していた施設で展示している。現在はムーン単独、ルーシー・ニッキー組を交代で展示(だいたい午前と午後で入れ替え)。
ルーシーとニッキーは姉妹で、同じドイツの動物園から来園。

2022年4月下旬にホッキョクオオカミ3頭が来園。
同年6月中旬、シンリンオオカミ2頭(シン・ジュディー)が展示引退(→2頭に関しては、ページ上部シンリンオオカミの欄参照)。
同年7月上旬からムーンの展示練習開始、7月下旬からルーシー・ニッキーの展示練習開始。

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那須どうぶつ王国 栃木県那須郡那須町 →公式HP
ペア    アザリー♂(2019年 ドイツ・Zoo Osnabrück生)、シンラ♀(2016年 チェコ・Zoo Olomouc生
その他個体 サンナ♀(2019年 ドイツ・Zoo Osnabrück生)、
      ソフィア♀(2007?年 チェコ・Zoo Olomouc生、21年4月没)

備考:現在は主にアザリー&シンラのペアを展示中。サンナの展示は不定期。閉園の音楽に合わせて遠吠えが聞けるかも。

アザリーとサンナは同胎。
シンラと故ソフィアは親子ではない縁戚関係か、同じ群れのメンバーだったと思われる。当初は4歳のメスが2頭来園予定だったが、ZooOlomouc側の手違いで14歳のソフィアと4歳のシンラが来ることになったとのこと。
今後はアザリーとシンラで繁殖を目指すそう。
19年秋頃、新施設の計画とホッキョクオオカミ導入を公式が発表した。20年3月20日に公開日が設定されるも、新型コロナウイルスの影響で個体の搬入が遅延し、3月の公開を延期。
20年7月15日、ドイツからアザリー・サンナ兄妹が到着。当初は8月上旬の一般公開を目指していたが、兄妹が新しい環境に慣れていなかったため、公開を1ヶ月延期した。
20年9月10日、新施設「オオカミの丘」で一般公開開始。
同年11月頃、新規個体としてチェコからシンラとソフィアが来園。
21年2月11日、シンラとソフィアの展示開始。その後、体調管理のため、ソフィアのみ非展示に。
同年4月頃から、アザリーとシンラの同居開始。
同年4月9日、老衰のため、ソフィアが死亡(非展示個体だったので公式発表はなし)。
同年6月頃からサンナとシンラ、メス同士の同居展示開始。
同年6月25日、アザリー・サンナ・シンラの3頭展示開始。
同年7月16日、展示中の3頭(アザリー&サンナ vs シンラ)で諍いが起きたため、以降は展示を分けることになる。
24年3月14〜15日に渡り、アザリーとシンラの交尾を確認。

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以下は記録として…(2010年以降のものです)。

以前にオオカミを飼育していた動物園

・羽村市動物公園
(シンリンオオカミ)
備考:2013年9月まで、当時国内最高齢の18歳で亡くなったオーク♂が飼育されていた。現在はシマハイエナ舎になっている。
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・とくしま動物園(シベリアオオカミ)
備考:2014年12月まで、コウゲツ♂(享年17歳)が飼育されていた。彼が亡くなったことで、国内ではシベリアオオカミが見られなくなった。以来ずっと空き獣舎だったが、15年末に円山からシンリンオオカミのユウキ♂が移動し、オオカミの飼育を再開した。
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・平川動物公園(シベリアオオカミ)
備考:2014年夏頃まで、カール♀(享年17歳)を飼育していた。彼女がいた頃は、シンリンオオカミとの交代展示だったそう。


オオカミ全般のことで当ブログを訪れる方が増えてきましたので、リストにしてみました。訪問や、個体移動のニュースがあった時などの参考になれば幸いです。


(以下は私の個人的な推論です。23年11月追記)
シンリンは今のところ、若い個体たちは二血統だけ。次を考えた場合、国内では富山系と旭山系をペアにするしかなくなります。しかし富山系と旭山系のペアばかり作っては手詰まりになるため、10年以降生まれの若い個体たちの中では、ペアになって群れを作れる個体は限定されると考えられます。そのまた次の世代へ血を繋ぐためには、どうしても海外からの新規導入が鍵になってきます。そうまでして血を繋いで行こうとする動物園が複数あるかどうか…。円山動物園は、いま飼育している個体で展示を終了すると発表しています。一方で広島の安佐動物公園では、将来構想で展示施設を造る計画を発表しました。また、山口の周南市徳山動物園もリニューアルに伴って近年中にオオカミを導入予定としています。亜種については発表がないものの、もし国内の個体から…となると、シンリン、もしくはホッキョクが生まれれば、そちらも可能性が高そうです。
2022年7月25日、東山動植物園から突如シンリンオオカミ2頭の新規導入の発表がありました。海外からの新しい血統の導入は嬉しいニュースなのですが、ティムとリンの見た目から「シンリンオオカミ」として展示する動物としては若干の疑問が残る個体(犬との交雑種の可能性大)で、これから繁殖〜仔の独立・他園への移動などを考えた時に、将来に渡っての心配を残す導入となってしまいました。
また、2023年10月にゼンの移動が発表されると同時に、富山で新規導入・繁殖を目指す方針が発表になりました。サスケとナナがいた、国内のシンリン繁殖の大本ともいえる富山が、将来の繁殖へ旗振りを決めたことは大きな光明です。どうか計画が順調に進んで行くよう祈っています。
シンリンは展示園がゼロになることはなさそうですが、現在の飼育方法・動物福祉についての様々なハードルを考えると、展示する園が今後、減ることはあっても、増えることはなさそうな予感がしています。

ヨーロッパは高齢化し2頭になったところ、24年3月に、欧州から新たにヨーロッパオオカミを導入しました。今後はペアとなる個体も導入できるよう計画中だそうですが、このことで、これまで23年間飼育してきた個体の血統は一代で途絶えることとなりました。多摩のロボ・モロの血統は亜種としての純度が不明だった問題もあり、動物園の掲げる「種の保存」「教育」といった面で、より正確性を保つためと思われます。
チュウゴクは一血統しかなく、頭数が増えすぎて将来が不透明なのを考えると、今いる個体で飼育終了、もしくは頭数が少なくなったあとに新規導入になる可能性が高いと思います。施設が古いためどうなるかは分かりませんが、天王寺の将来構想で飼育推進種に入っていること・上海動物園と姉妹提携を結んでいることもあり、将来的にもチュウゴクを飼育展示していく光明はありそうです。

亜種の中で将来に期待が持てるのは唯一、大森山と那須で飼育しているホッキョクです。年齢もまだ若いため、近々に繁殖が叶えば、また国内のオオカミの展示普及も進んで行くのではないかと考えています。どうなるかは動物たち次第とはなりますが、ホッキョクとして国内初?の家族群れ展示が見られることを祈っています。

近年の動物園では、ただ姿を見せるだけでなく、動物の生態に添った飼育・展示環境の整備が不可欠になってきました。大型で群れ飼育が好ましく、広い敷地が必要で、加えて将来は分散させなければ闘争が起きる可能性のあるオオカミは、昔ながらの檻獣舎で飼育することや、新しく獣舎を造って飼育を始めるには、とてもハードルの高い動物になっていると思われます。それに加えて人気のある他の動物よりも希少性がないこと、海外から比較的安価で導入できることを考えると、今いるオオカミたちのうち、どのくらいの血が続いて行くかは微妙なところです。もう十数年以上動物園に通っていて感じるのは、「オオカミも、いつ”日本では見られない種”になってもおかしくない」という実感です。
というわけで、もしオオカミに興味を持ってくださったり、誰か好きになった・気になる個体がいる方は、ぜひ実際に動物園へ足を運んで、そのオオカミに直接会いに行くことをお勧めします!

by hana440 | 2016-01-29 21:36 | 国内のオオカミ一覧 | Comments(7)
Commented by マリ at 2016-02-01 19:07 x
はじめまして。いつも拝見させて頂いております。初めてコメント書き込みさせていただきます。
オオカミのキナコを知ったのが去年・・・キナコが大好きでいろんな方のブログをさまよい続けたどりつきました。最近は多摩のオオカミに会うのが楽しみの一つです。一つ質問させて頂いてもよろしいですか?群馬サファリパークのゼットンファミリーのワトソンは亡くなっていたんですね?死因はやっぱり闘争でしょうか?ここは何故かオス、メスわけて展示しているんですよね?ゼットンのおだやかな性格が子供達にもあって激しい闘争はないと聞いていたのでちょっと気になりました。もしご存知であればお時間がある時で構いませんので教えて頂けたら嬉しいです。
最近キナコのことを知っていろんなことにショックをうけてもっとオオカミを知りたいと思いました。
Commented by hana440 at 2016-02-03 12:57
>マリ様
コメントありがとうございます。
群馬のワトソンは、やはり個体同士での闘争で亡くなったと詳しい方から伺いました。雌雄を分けて展示しているのは主に繁殖制限のためですが、母娘も別々にしているのは、反目しあった結果だそうです。
オオカミが群れで生活している以上は、序列を巡る闘争や、独り立ちしたいが故の孤立・対立は、たとえ性格が穏やかな個体でもあり得ることだと思います。私は群馬の群れは一度しか観察していませんが、半日見ている中でも、息子たち5頭の中での示威行動や軽い闘争が何度かありました。

ネット上や動物園でただオオカミを見ているだけでは中々分からないことも多いので、ぜひ生態を記した本などをお読みください。キナコやワトソンがどうしてそうなったか、の糸口がきっと掴めると思います。(それでも、どうして?がなかなか解明できないのが動物の奥深いところですが…)
Commented by マリ at 2016-02-09 15:43 x
お返事ありがとうございます。
ワトソンは闘争だったんですね。人間の価値観や感情そういったものとはまったく違うのは頭でわかっていてもびっくりさせられることが多いけど、動物にとってはそれが生きていることで生きるためのことなんだと改めて思わされました。キナコが何故ジェイに襲われて死んだのか、その糸口を探していました。たぶんそれすらもおかしな事なのでしょうけど...
オオカミの生態の本読んでみます。もっと知りたいと思いました。
ありがとうございました。
Commented at 2018-09-28 21:26 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hana440 at 2018-09-29 22:04
>鍵コメR様
コメント、ありがとうございます。
最近ブログはほとんど開いてなくて…。速報を入れてくださったのに、確認とお返事が遅くなり申し訳ありません。
私も今日、現地で掲示を見て知りました。
夏からはもう、病状が悪化していく一方でした。亡くなる直前、最後に放飼場に出された日の様子を見て、少し覚悟はしていました。本当に残念です。また淋しくなってしまいましたね…。
Commented by 匿名 at 2018-11-18 07:31 x
宇都宮動物園のぐるる(死亡)とがるるは一覧には入らないのですか?
もし入らないのであれば理由も教えていただけると幸いです
Commented by hana440 at 2018-11-18 13:05
>匿名様
私が言えるのは、宇都宮の2頭は該当しないということだけです。園の事情がありますので、ここで詳細を解答するのは差し控えます。ただ、彼らを実際に見れば、すぐに分かることだと思います。