ミロの隔離により、展示組が
ロイ・
ロト・
ロキ・
チロ・
セロの5頭になり、その中でもあまり馴染めない様子だった最下位のセロ(オス8歳)。夏の陽気になってきたこの日、他の兄弟たちとなんとかやり取りする姿を見ることができました。
気温が高くなると、午後遅くまではほとんどお昼寝タイム。この日も付かず離れずの場所で、オス4頭が眠っていました。
日が少し低くなった頃、何かのきっかけで起き出して来たメスのチロ(9歳)。
それが合図になったのか、他のオスたちも続々と起き出してきました。
奥で寝ていた1位のロイと視線を交わすロキとロト。
こうして同時に起き上がった時は、大抵みんなで集まって挨拶が交わされます。この日はロイも穏やかに挨拶を交わしている様子でした。
続きは折り畳みます。ここにセロもやってきます。
オス3頭で和やかに交流しているところへ、チロも笑顔で混ざってきます。この写真では分かりにくいですが、奥からセロもやってきました。
下から挨拶に行ったセロ(矢印)を、ロイやロトが普通に受け入れています。今までは交流まではできない緊張状態だったので、こんな光景を見るのは本当に久しぶり。
ここで5頭の挨拶が二つに分かれました。右で、仲良しのチロとロトがベタベタ(笑)奥では、ロイがまだセロの襟首を甘噛みしています。ロキの視線が何かを言いたげです。
セロはそのまま、ロイにお腹を見せていました。セロが下手に出て行くに従って、段々とロイの尾が上にあがっていきます。が、雰囲気は柔らかだったので一安心。
手前ではチロがロキにも挨拶しています。彼女はメス一頭になってから、上位3頭のオスへの挨拶は抜かりなく、平等にやっている気がします。
一通り挨拶が終わっても、ロイ(左)とセロの穏やかな雰囲気は継続していたようです。ロイのご機嫌そうな表情〜
セロは若干ビクビクした様子でしたが、めげずにロイの周りをクルクルし始めます。
ロイも気を許した様子で再びセロに戯れついて…
最終的にはやはりこんなことに(笑)今までのように鬼ごっこまでにはなりませんでしたが、ロイがこうしてセロにちゃんと応えていることに、驚きつつ嬉しくなりました。
ふたりの楽しげな雰囲気に誘われて、他の3頭もセロと戯れたり、挨拶を交わしていました。今まではセロからの挨拶は受けても、進んで彼に近寄ることが少なかったので、これもまた関係が少し良くなったのかな?と思える兆しでした。
こうしてセロがみんなに受け入れられてるときは、誰かが彼の股間をクンクンしている時間が長いです。セロが「やめてよ」と前足を出すまでずーっと嗅いでいるのです。なにか周期のようなものがあるんでしょうか…?それとも、これが友好の証なんでしょうか。普段、威圧した際にお腹を見せてもこんなふうにはならないので、なんだか不思議。
何はともあれ、セロにとってはまた一歩、関係が改善した気がします。よかったね。最下位なれど、反抗心を全く出さないのもセロの賢明なところ。
このまま、うまくやれるといいな…と思っていた矢先に再びトラブルが起こりました。
その様子はまた次回。
前々回、負傷して隔離になったミロ(メス10歳)は、ひと月ぶりに元気な姿を見せてくれました。
可愛い♪
縫合のあとが痛々しくてずっと奥の部屋にいましたが、毛が生えて傷痕が見え難くなったので、3部屋を自由に行き来できるようになりました。隔離前の様子と比べると、随分と柔らかい表情になっているのが分かります。よかったね、ミロ!