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今日ものんびり動物園

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チロの合流による雰囲気の変化(2015/2/28)

2月の中旬は第二放飼場の工事が行われたため、オオカミは展示中止(第二放飼場については後日の記事で)。工事が終わったあとのオオカミたちの様子です。
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前回の観察では、上位のメスはメロのはずでしたが、放飼場にはチロ(8歳)が。酷かった顔の怪我は、傷跡が残ったものの、治ったようで良かった。穏やかな表情です。
表題の通り、この日から兄弟群れにはチロとミロの2頭のメスが加わっているのみで、他のメス個体は室内に隔離されることになりました。
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戻って来てもおどおどすることなく、頻繁に最下位のミロ(メス9歳)を威圧するチロ。
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室内では檻越しに見える状態で過ごしていたおかげなのか、オスたちにもすんなりと受け入れられたようです。1位のロイ(左)にロトが挨拶しているところへ、右からチロがやって来て…
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ロイにご挨拶。以前はロトのほうが仲良しでしたが、上位メスがチロ1頭だけになったことが影響しているのか、ロイに擦り寄って行く時間のほうが多くなりました。ロイも、メロのときよりは挨拶を受けています。
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ただ、マーキングは片足をあげてすることはありませんでした。ロイの伴侶のような位置(リーダー格)に行きたいとか、そういった欲は、チロにはないように見えます。

長くなります、続きは折り畳みます。




チロが合流して、明らかに雰囲気が変わったのが、ミロを酷く威圧する回数が多くなったこと。
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シュート前でミロを追いつめるチロ。それを手前で見つめているロイ(右)とロキ。このとき他のオス2頭(ロト・セロ)は、諍いが始まっても知らんぷりでした。
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激しさを増していく諍いに、戸惑ったような表情で顔を見合わせる兄弟…(笑)メロのときはこんなに激しい闘争に発展することは少なかったため、こんな場面を見るのも久しぶりでした。
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結局、仲裁も加勢もすることなく、オスたちはそそくさとその場を去っていきました。メス同士の諍いが激しいと、オスが日和見になるのはいつも通り。たびたびミロを攻撃するロイですが、チロに加勢する形で責め立てるのは好みでない様子でした。
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こうやってしつこく追いつめて行くのはチロしかいなかったので、最下位のミロにとっては、再び受難の日々に…。チロは牙が丸いので、あまり怪我を負わないことだけが救いです。
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メロがいたときには和やかだったオスたちも、またセロを責め立てるようになっていました。もう繁殖期は終盤ですので、これはチロの合流も関係しているのかもしれません。
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メロがいたときもこうした闘争はありましたが、あまりエスカレートすることはありませんでした。チロとミロの諍いが激しい分、オスたちのほうもヒートアップしているように思えました。
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ロイとロトでセロを追い立てます。ロイはまた嗜虐性が戻って来たような表情に…。
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そんな中、ずっと中庸を保っていたのがロキ(左)。効果は低かったようですが、ロイを宥めようと動いていました。
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ロイはオスの中でもロキを可愛がっていることは、ずっと変わりないようです。ご機嫌とりをされて「遊ぼうぜ〜!」とはしゃぎます(笑)
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ロキは兄の機嫌が直ればよかったようで、誘いには乗りませんでした。心なしか、横顔が疲れているようにも見えます。

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チロと入れ替わりで、室内飼育になったメロ。一頭でも落ち着いていました。
彼女はもともとチロと仲が良かったため、後日に群れに合流できないかやってみたそうですが、チロと反目し合ったまま決着がつかなかったので、このまま隔離することになったそう。
何故チロのほうを合流させたのかは私の推測ですが、
・チロは家族に依存する個体であること(群れの中で自分の位置がないと不安)
・メロのほうが自立心が強かったこと
・ロイがチロのほうをより受け入れること
が考えられました。チロは治療のために一頭で隔離されていたときも、群れが恋しいのか、他の個体より遠吠えが多かったように思います。彼女は「群れの中で上位になりたい」欲はありますが、「独立して伴侶と自分の群れを作りたい」という気持ちは持っていないようです。
たびたび兄弟・姉妹で闘争をしてきたオオカミたちですが、上述のように個体によってその理由は違う
ようです。「上位になりたい」ことと、「自立したい(群れを抜けたい)」ことは、必ずしもイコールにならないことが、チロの様子を見てよくわかりました。

この日は室内組にも変化が。
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ずっと奥のほうに隔離されていてみられなかったリロ(メス6歳)は、ネロ(オス6歳)とマロ(メス7歳)の部屋で一緒に過ごすことになりました。どうやら、ネロがメス2頭をうまく取り持ってくれた様子。順位はネロ>リロ>マロでした。ずっと奥で姿が見られずお話を聞くのみでしたが、元気な姿を見られて嬉しかったです。
by hana440 | 2015-09-08 12:07 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)