今日ものんびり動物園

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メス個体の勢力分離(2014/10/4)

秋口に入った頃から、段々とメス4頭(リロ、チロ、メロ、ミロ)の関係性が二つに割れるようになってきました。
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今まであまりお伝えしてこなかった長女のミロ(9歳)を中心に、関係性を推察してみます。ネロがいなくなってから、予想通り、序列はミロが一番下に戻ってしまいました。
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日に何度か見られるのが、チロ(右、8歳)からミロへの示威。やはりメスは時間が長くてしつこく、ちょっと陰険な感じ。
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チロは今のところメスの中では2番目にいるのですが、ミロに対しての示威回数がとても多いのです。
さて、そうやってチロからミロへ仕掛けていると…
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それを見ていたメス1位のリロ(6歳)が駆け寄ってきました。このままチロと一緒に、最下位のミロを威圧するのかなと思っていたら…
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相手はチロ(左下)のほうでした。解放されて、ホッとした表情のミロ。
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この時期はこうやって、上位のリロが、最下位のミロを助けるような行動が何度も観察されました。

続きは折り畳みます。4頭の関係と派閥は…





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普段、あまりやり取りがないリロとミロですが、アルファ亡き後、リロはミロに対して滅多に示威行動をしなくなりました。仲が良いとは言えませんが、リロのほうは何かしら、ミロへ思うところがあるようです。形は違いますが、ときおりロキが見せるミロへの甘えと、同じような思いがあるのではないかと推察しています。

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一方、チロのほうはメロ(右・6歳)と仲が良いので、彼女に対しては示威行動はほとんどしません。これは珍しくそれっぽい場面が撮れた一枚です。
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ミロ(右)には頻繁に示威行動をするものの、巡回する時は大体、こんな感じで一緒にてくてくしているチロ。ミロも特に嫌がる様子はないのですが、一緒の時間が多いのがなんだか不思議です。

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また最下位に戻ってしまったミロですが、あまりビクビクすることはなく、あっけらかんと今の立場を受け入れているように感じました。自分を威圧してくるチロや、それに加勢してくるロイはあまり好きになれないようですが、それ以外の兄弟たちとは序列の確認は見られず、関係が悪化している様子はありません。
室内では食後、兄弟がミロに「舐めて」と甘えることも増えてきました。甘えたい親がいない分、ミロにその代役を求めているようにも見えました。最下位でも居場所が許されていることは救いです。

メス個体のそれぞれの行動を見ていると、リロ・ミロ組、チロ・メロ組という派閥のようなものがうっすらと見え始めてきました。
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その後、繁殖期が近づくに連れて、この派閥がオス個体にも影響してくるようになり、兄弟たちの思惑が真っ二つに分かれていきました。その様子はまた後日、記事にしていこうと思います。
by hana440 | 2015-03-01 22:00 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(2)
Commented by ハル at 2015-03-01 23:18 x
こんばんは。初めて、コメントします。
初めて、多摩動物公園に行った日から、ずっとミロの事が気がかりでした。オオカミが好きなので、多摩で会えるオオカミを楽しみにしていたのに、私が見たオオカミ達は・・・群れというよりはいじめをしているかの様でした。逃げ惑う一頭を数頭で追い回し、流血しているオオカミに本気で驚きました。一緒に行った子供も衝撃を受けていました。動物園でそんな場面を見たのは初めてだったので。
耳が折れてしまったオオカミも未だに衝撃ですが、そのおかげで、ミロだけは認識出来ます。
いつも虐められていて居場所がないのかと心配していたのですが、今日のブログを拝見させていただき安心しました。
これからも色々なオオカミの情報、楽しみにしています。
Commented by hana440 at 2015-03-03 16:29
>ハルさん
初めまして。コメントありがとうございます。
オオカミは見た目は素敵ですが、生態はかなりシビアですよね。私も初めて多摩の群れの様子を見たときは驚きました。ミロのように、痛々しい姿に変わってしまった個体を「これが狼という動物だ」と学べるように展示しているのは、おそらく多摩だけだと思います。
ミロは以前は群れのベータで、皆の良きお姉さんでしたが、それ故にか自立したいと意思表示した際に、皆の反感を買って今の地位に落ちてしまいました。そこからは毎年、怪我が絶えない状態で、私も見ていて心が痛みます。不思議と隔離されずに群れの中にいられるのは、年長者の徳か、ミロの狼柄だと思っています。
最下位になったことのある他の個体と違って、ミロは明るい表情をしている時間も多いので、こちらも見ていてホッとしています(^^)