今日ものんびり動物園

hanazoo.exblog.jp
ブログトップ

遠吠えの回数が多い一日(2014/2/23)

前回の記事から間が空いてしまいましたが、繁殖期後半の多摩のオオカミたちを振り返ります。この記事では、ロボが死亡した当日の2月23日の様子を。
b0245634_2244161.jpg
開園と同時にオオカミ舎へ向かうと、個体紹介のところにこの掲示がありました。まさか私が行く日にこんなことがあるとは思わず…覚悟はしていたとはいえ正直ショックで、この日の観察はあまり身が入っていません。なので一日を通して特徴的だったことだけ抜粋してみます。

b0245634_224997.jpg
群れの上位〜中位グループはガラス面前でみんなお休み中。
b0245634_22474345.jpg
朝から動きのない放飼場で、セロがひとり、遠吠えを繰り返していました。いつもの周回ルートを歩きながらも、時々遠吠え。こんなに途切れることなく繰り返すのは珍しかったです。静かな放飼場に、セロの重低音だけが淋しく響きます。
b0245634_22502635.jpg
何度目かのセロの遠吠えに、最初にメス1位のリロが反応を示しました。
b0245634_22513462.jpg
そこから、オス1位のロイの周りに皆が鼻鳴きをしながら集まってきて…
b0245634_22532466.jpg
皆で遠吠え。一回の時間はあまり長くありませんでしたが、この日はこういった遠吠えが合計で5回ほど確認できました。冬に入ってからセロやロトがひとりでよく遠吠えするようになりましたが、皆での遠吠えが一日にこんなに多く確認できたのは、私が観察した日の中では久しぶりのことでした。
「ロボが亡くなった」という事実があるので、つい感傷的に弔いの意味があるのかもと思ってしまいますが…、(担当さんの雰囲気から何か察するところはあったにせよ)そのこととは全く関係なく、群れの中の事情があったのだと思います。

続きは折り畳みます。遠吠えの時のネロは…




b0245634_2304268.jpg
皆が遠吠えをしている時、ネロはどうするだろう?とカメラを向けると、ミロ姉がそっと寄り添っていました。彼女もセロと同様に、怪我を負ったネロを心配し、よく気にかけています。
b0245634_2325121.jpg
この時はミロ姉に促されたのもあるのか、一緒に遠吠えをしていました。
このあと4回の遠吠えでは見えない場所にいたり、遠くに寝ていたりと、ネロが遠吠えに加わった様子は確認できませんでした。
b0245634_2381028.jpg
前回の観察から、また耳と首元に怪我を負ってしまったネロ。以前の傷が変なふうにくっついてしまったのか、顔の右側が引きつったようになってしまいました。
b0245634_2392091.jpg
1月中は少し群れの中に入れていたのですが…、2月の中旬に、ロイとまた何か揉めたようでした。少しぐったりとした様子のネロに、相変わらずセロが献身的について回ります。
b0245634_23125781.jpg
ロイに度々すがるようにしていたセロ(右端の2頭)。ネロが再び大怪我を追ってしまったことで、なんとかロイの気持ちを鎮めようとして、あんなに遠吠えを繰り返していたのかもしれません。
b0245634_23152040.jpg
セロの努力が実を結んだのか、はたまた偶々気分が向かなかったのか、この日はネロが上位から攻撃を受けることは少なかったです。ただ、職員さんが通ったりしてシュート前に皆が集まると、写真のような光景になってしまったりして、ネロが独り相撲をしていることもしばしば。
再度の負傷を受けて、担当さんは収容の際に素早くシュートを開き、先にネロを収容して闘争を回避する、という方法をとられていました。しかしカブを入り口に停めた時点でこうなってしまうので、一連の作業を短時間で行っても、その間シュート前で闘争になってしまったりして、なかなか苦心なさっていたようです。
b0245634_2316267.jpg
この日は写真のような上位〜中位グループがわちゃわちゃと1位のロイに挨拶をする場面も多く見られ、ロボがいなくなった兄弟たちが手探りながら、1位のロイを頼ろうとしているのかな?とも見受けられました。ロイのほうは兄弟たちを纏めるという役割をすることはなく、得た権威で威張るだけ威張っているように見えました(苦笑)
b0245634_2327022.jpg
私には、群れを見渡して纏める役目に適しているのはセロのように思えるのですが…、彼にはオスの上位を負かして、上にのし上がろうとする気概は無いようで残念です。一度オメガに落ちてしまったら、そんな気も起こらなくなってしまうのでしょうか?
by hana440 | 2014-10-04 23:42 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)