前回撮って出しを記事にしましたが、オオカミの赤ちゃんに会うため、3年ぶりに旭山動物園を訪問してきました。このブログでは初めて(まともに)旭山のシンリンオオカミたちを記事にするので、まずはファミリーの紹介などを。写真は2014年7月のものです。
まずは一家の大黒柱、ケン(7歳)。以前会ったときよりも、白い部分が増えたな〜という印象。あと、虹彩の色が変わっている気がしましたが、充血してたのかな?訪問したときは、メスたちにこどもの世話を任せてのんびり。赤ちゃんたちに戯れつかれて、嬉しそうな顔も見せてくれました。相変わらずいいパパのようです。
優しいお母さん、マース(6歳)。柔らかい印象はそのままでしたが、3年前とは見違えるほど、堂々としたアルファメスの姿を見せてくれました。毎年順調に繁殖して、もうすっかりベテランお母さんですから、自信がついたんでしょうね。
今回は子育て真っ最中だったため、ケンとマースの夫婦間の関係などはあまり観察できずでした。付かず離れず、お互い穏やかな空気といった感じ。
マースは赤ちゃんにはもちろんですが、上の娘3頭にもとても好かれている様子で、娘たちに混ざって遊んでいる姿もよく見られました。
東山のソニアを見たときも思いましたが、若いお母さんって子供と一緒に遊ぶから楽しい(笑)
旭山のシンリンオオカミ一家は、このケンとマース夫婦と、その子供たちで構成されています。
続きは折り畳みます。その息子と娘たちを、産まれた順(訪問日の序列順)に。
子供の中で唯一のオス、ヌプリ(3歳)。3年前もキリッとした仔狼でしたが、大きくなってますます男前になったなあ〜!カッコいい!
彼はあまり赤ちゃんたちには興味がないのか、たまーに交流を持つ程度で、あとはケンパパと一緒にのんびりしてました。
メス兄妹との序列の確認はなかったのですが、ケンにはこうして自らご挨拶する様子が度々見られました。なんというか、ケンとヌプリのほかにオス個体がいないので、この父子は特に親愛が深い気がしなくもない…(笑)特にヌプリのケンパパ尊敬度は高い感じでした。
ヌプリと同胎のレラ(メス3歳)。
3年前は全体的に黒くて胸に星があったのですが、大きくなって茶色や白の毛が増えていました。全体的にまだらで複雑な毛色になっててビックリ。
彼女は仔狼のときの大人しそうな感じから一転、どっしりと構えた気配りのある強気な姉へと変わっていました。うまく下の妹たちを纏め、マースにもきちんとご挨拶するというよいベータっぷり。赤ちゃんの面倒もよく見ており、下の妹たちからも慕われている様子でした。写真は左からカント、レラ、ノンノ(とマース)。
ヌプリ・レラの一つ下の妹、ノンノ(メス2歳)。12年生まれの姉妹とも初めましてでした。レラと違って、黒毛が濃く、顔立ちはケンに似て精悍な感じです。彼女も子守りを進んでやっていましたが、レラやカントと比べると頻度は低め。姉妹と子守りの取り合いになると、必ず先に身を引いていたように思います。
ノンノと同胎のカント(メス2歳)。昨年亡くなったチュプを思わせる姿でした。彼女もケンに似ているのか、白い毛と金色の目がとても鋭い感じに見えますが、耳が離れていて頭のラインが長いせいか、メスらしい柔らかさも同居するという絶妙な顔立ち。彼女はマースの次に子守りをしている時間が長く、常に赤ちゃんのあとをついて回っていました。追いかけっこで鬼役になったり、オヤツに貰った骨のかけらを小さくして譲ってあげたりと、優しいお姉さんぶりを発揮。
そして、今年産まれたメスの双子、ミナとワッカ(右)。写真は2ヶ月のときですが、現在はもっと大きくなって、毛色の違いもハッキリとしてきたようです。
こんな小さな頃から序列があるのかは知りませんが、私が訪問した日はミナのほうが序列が上のようでした。遠吠えの最中にこんなことに。
ただ戯れているようにも見えますが、ミナもワッカも、表情が遊びの顔ではありませんでした。
マースお母さんとレラお姉さんが嗜めに来て、小さな喧嘩は終了。こんな小さいときから、オオカミ社会を学んで行くんだなあ〜
まだまだ写真の整理が追いつかないので、飛び石になると思いますが、ぼちぼちオオカミっ仔の記事をあげていきたいと思います(^^)