今日ものんびり動物園

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東山のオオカミたち、今は…(新放飼場編)

昨年から色々とあって、もう群れとしては展示できなくなってしまった東山のシンリンオオカミたち。GWのときの様子です。
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朝イチで行くと、右の広い放飼場にはティトとノゾミ。昨年の記事ではオメガになっているようだとお伝えしたティトですが、その後、弟たちとの闘争が激しくなったため、群れを分けたそうです。
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東山のzoo友さんから、ティトは分けられてから自信がついてきたようだ、と伺っていましたが、確かに昨年とは全く違う、堂々とした表情になっていました。太い尻尾もピンと上がっており、片足でマーキングする姿も。
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檻越しに、ヒカル・ゲンキとガウガウと威嚇し合っていました。ノゾミはその周りをウロウロ…
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ノゾミはティトと一緒に出されてはいるものの、隣にいるヒカルたちがとても気になるようでした。隣のヒカルたちも、ノゾミには柔らかく接していました。一緒にいるティトは挨拶をする程度で、ほとんどノゾミには無関心…。彼女にしたら、仲良しのヒカルやゲンキと離されてしまって、少し淋しいのかもしれません。

続きは折り畳みます。





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真ん中のサブエリアにはヒカル・ゲンキ・マイケルの3頭。この3頭が昨年、群れのアルファだった父・ジャックに対して反旗を翻したため、群れが別れる要因になりました。ヒカルがその筆頭だったそうです。
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この日のヒカルは、隣のティトを檻越しに威嚇することに熱心でした。昨年までの陽気で可愛いヒカルは見られず…代わりに若狼らしく血気盛んな姿を見て、成長を感じてみたり。
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ヒカルを後押ししているらしいゲンキは、この日は落ち着いていました。時々ヒカルと一緒になってティトを威嚇するものの、頻度は少なめ。
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暑い日だったせいもあるのかな?わりとのんびりと過ごしていたように思います。
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愛しのマイケル(しつこい)。彼は5月の時点で3頭の中では下だったそうですが、このなかでの序列確認が全くなかったので、よく分かりませんでした。ヒカルとゲンキの保護者みたいな役割なのかも。特別へりくだる様子もなしでした。
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彼は檻越しに威嚇し合うヒカル・ゲンキとティトを仲裁するように動いていたように見えました。マイケル単独でティトに向き合っていたときに、ティトが唸ることがなかったのです。マイケルはあまり変わりないようで嬉しかったなあ。
その後、この3頭の中でなにやらあったようで、現在はマイケルがこのグループのリーダーになっているそうです。

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一番左の小さなエリアに1頭でいた、ソニアさん。彼女はヒカルたちがクーデターを起こした時点で、ジャック・ティト・ノゾミと一緒に分けられました。しかし、その後夫であるジャックを下に見るようになり、メスだからかノゾミへの攻撃も激しくなったとのことで、1頭だけ分けられました。ソニアさんの心にどんな変化があったのか知る由もないですが、精神的に繋がりが強いとされるオオカミの夫婦間でこんなことが起きるとは、ただただ驚きです。息子にやられてしまったジャックを見て、がっかりしてしまったのかな…。

ジャックは後日、尻尾に腫瘍が見つかり入院。病気の予防のために去勢されたりして、旧放飼場で暮らすことになりました。運良く退院直後の彼に会うことができましたので、その姿は次の記事で。

一年の間に、本当にドラマティックな展開を見せている東山のオオカミたちでした。
担当のかたによると、今後機を見て、また再び群れになるように合流させたい、とのことですが…。「動物にはできるだけ怪我をさせない」という方針のもとにこうして隔離してしまったことを考えると、序列闘争をすることが生態でもあるオオカミたちの合流を図るのは、相当に困難な作業だと思います。合流できてもヒカル組3頭とノゾミかソニアのどちらか1頭だけは可能でしょうが、あとはやはりこのまま、が妥当であるように思えます。これからどうなっていくのかなあ…。

ギリギリまでオオカミの生態をそのまま展示する博物館としての役目を果たすか、それとも各個体に無理をさせない安全な範囲までで区切った生態を展示するか、は園や担当の方針次第です。東山は後者を優先しているように思えます。ということは、東山では本来に近いオオカミの生態のすべては観察できない環境といえるのかもしれません。
前者と後者、どちらがいいかというと、それは難しいところです。

私はオオカミの外見というよりも生態を観察するほうが好きですし、動物園の本来の役割を考えても前者の展示方針が正しいあり方だと思っています。でも、それによって個体が怪我をしたり、命を落とすことに心を痛めないわけではありませんし…、ことオオカミのような生態の動物に関しては、その時々で臨機応変に対応していくことが望ましいとも思います。
ともかく東山のオオカミたちに関してはバラバラに細分化されてしまったので、観察する側としてはあまり面白みのない状態になってしまったのが正直なところです。

次の記事では、旧放飼場のジャックとジャネットの様子を。
by hana440 | 2014-08-06 18:08 | 東山動植物園 | Comments(2)
Commented by shiromuku at 2014-08-08 15:49 x
お久しぶりです。(その節は多摩への行き方を教えていただきありがとうございました)
最後のコメント、激しく同感です。ヒカルたちが産まれた頃からまさに生態が興味深くて通っていた私なので、群れでなくなってしまった最近は全く面白みがなく、ほとんど行かなくなってしまいました。
毎日通っていた頃が懐かしいです。
Commented by hana440 at 2014-08-09 22:04
>shiromukuさん
おお、ご無沙汰してます、お元気ですか?コメントありがとうございます(^o^)
ヒカルたちのグループ内でなにか変化が見られたらよかったのですが、この前の訪問では3頭の関係もよく分からないままでした。メインに3頭が出ていたら、もう少し収穫があったかもしれません。
今の状態ですと、観察するのには物足りないかな?という感じもしますよね〜
毎日の生活で変化のない彼らに少しでも楽しみができるように、園のほうでエンリッチメントを考えてほしいなと思います。

オオカミは群れによって色々ですね。東山の狼たちは早生だったんじゃないかと思います。そこから次のステップに進めるように、他園や海外と協力できたらいいんですけどね(^_^;)