今日ものんびり動物園

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さらに負傷したネロ(2013/11/30)

前回の記事から2週間後の群れの様子です。
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いつものように、茂みに隠れて眠っているネロと、その周りで休んでいるロボとセロ。この光景は、ネロがオメガに落ちたときから変わっていないのですが…
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ロイが近寄ってきたときの、ロボとセロの緊迫感が、この日は違っていました。
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積極的に間に入ってネロを守ろうとするセロと、ロイを叱りにいくロボ。2頭がこんなに緊張してネロを守っているのは、繁殖期でロイが高ぶっているからかな?
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ネロも何故かビクビク度合いが酷くなっていて、昼間はずっと茂みの中を転々としていました。この前は少しだけ関係が氷解してきたと思ったのに、どうしたんだろう?

続きは折り畳みます。





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夕方になって、やっと茂みから出てきたネロの姿を見て、ロボとセロが何故緊張していたのかが分かりました。先月負傷していたのは右耳でしたが、さらに左耳の下あたりに新しい咬傷が。まだ新しいみたいで、血の跡が生々しいです。
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やはりセロがとっても心配をしているようで、頻繁に彼の傷を舐めてやっていました。が、それが沁みて痛いようで、ネロは迷惑顔。
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「痛いからやめて!」と懇願しても、セロはそういうところは鈍感なのか(笑)、気がついてくれないようでした。ネロはオスたちからも、自分を守ってくれるはずのセロからも逃げ回る始末…。
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おそらくネロに怪我を負わせただろうロイとは、こんな様子でした。一時はそばに近寄るのも怖かったのが、普通にすれ違えるようになったのはかなりの進歩。でも、さらに怪我を負ったのはネロが反抗的な態度を取っているからにほかならないので、そこはオメガらしく改まらないと、また負傷してしまうでしょうね。
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怪我を負っているにも関わらず、群れがワイワイやっているところにもいられるようにはなりました。ネロの心情的にも、この地位で少しずつ慣れてきたと言ったところなのかも…。
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でもやっぱり大半の時間は、ロボ父ちゃんとセロのそばにいるのが安心なようです。
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何故か、私が観察に行く日に限っては、もめ事があってもネロが反抗するような場面は見たことがありません。心細そうにこちらを見つめてくることが多くて心配になってしまいますが、私には何もできないよ〜。ネロが自分で招いた種ですから、自分で解決しないとね(苦笑)
本格的なシーズンに入ったら、オスたちの闘争も激化しますから、この膠着状態がいつまで続くのか、少々心配でもあるのでした。

余談ですが、こうした闘争によってオオカミたちが怪我をしたときに「なぜ治療してあげないの?」という声が多く聞かれますので、担当さんに伺ってみました。今回の傷は縫合しても、縫合したところ以外が突っ張ってしまい、また闘争になったときに別の皮膚が裂けてくる可能性があること、麻酔をうち、群れから隔離したあとの彼の立場などを考慮すると、今回はそんなに酷い傷ではないからそのまま様子を見る、と言うことでした。
大型の肉食獣の場合は、怪我の治療に麻酔は欠かせません。麻酔を打てば、その分、肉体にも負担がかかります。捕獲されるときの精神的なストレスもかかります。若い個体でも死に繋がる危険もあります。
オオカミの場合は群れから隔離することによって、その後の合流に支障が出る場合もありますので、軽度の怪我なら様子見、という対策をとられているそうです。流血もするし、見た目が痛々しいので気の毒に思えますが、多摩では上記のことを考慮した上で最善策をとられているのだと思います。

by hana440 | 2014-02-05 10:36 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)