今年もシフゾウの恋の季節がやってきました。これは7月上旬の様子です。
多摩にいる唯一のオス、アオバ(6歳・左)は、エリーさんに夢中。まだ本格的な繁殖期に入っていなかったからか、とても穏やかに接していました。
エリーさんのお顔をペロペロ…。アオバ、完全に鼻の下が伸びている気がします(笑)
エリーさんは3頭いる群れのメスのうち、一番年上の15歳。もう初老とも言える年齢だそうですが、アオバはエリーさんが大好きみたいです。
エリーさんもまんざらでもない様子なのですけど…
交尾をしようとすると、逃げてしまうエリーさんなのでした。できれば群れの若いメスと結ばれてほしいと担当さんは仰っていましたが…。アオバの恋の行方がどうなるのか、気になりますね。
中国の仙人・太公望の乗り物としても有名なシフゾウ(四不像)。野生では一度絶滅してしまい、未だに生息地や生態がはっきりと解明されていない、とても貴重な動物です。国内では3園(多摩、安佐、熊本)でしか飼育されていません。今年、熊本で赤ちゃんが誕生したものの、国内での飼育頭数は減少傾向にあります。アオバの繁殖能力に期待がかかっています。
そのことを別にしても、シフゾウの赤ちゃんを観察する機会があったら嬉しいな。頑張れ、アオバ!