今日ものんびり動物園

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百箇日に君を想う

個体紹介のページには明記してありますが、ロボ一家から一頭隔離され、室内飼育だったロン(オス・2006年生まれ)は、新展示場公開前の2013年3月27日に亡くなりました。
今日はロンが亡くなってから百箇日になります。悲しいことは書きたくなくてずるずると伸ばしてきましたが、ロンのためにも、彼を気にかけていた方々のためにも、追悼の思いを込めて。
写真は2010年11月〜2011年2月のロンです。
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以前はベータだったロン。しかし自由奔放でマイペースな性格がロボの癇に障ったのか、ベータとしての地位を追われてしまいました。私が真剣に群れの観察を始めたときは、すでにオスの最下位になっていました。このときは同じく2006年生まれのチロもオメガで、オスメスの2頭兄妹だとコミュニケーション能力がうまく育たなかったのかもしれない(あくまで可能性として)、と今になると思います。
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尻尾は股に入っていることが多いものの、最下位に落ちたことをすんなり受け入れていたのか、いつもニコニコと笑顔だったのが印象的でした。また、担当さんに一番懐いていたのも彼でした。
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(一番右がロン)群れのなかでは一番の食いしん坊。骨っこイベントがあると、我先にと骨を取りにいき、上位の個体が威圧しても絶対に渡すことはありませんでした。おかげで、群れのなかにいる間はちょっとふっくら気味(笑)
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ここの記事で書いている通り、2011年7月からは室内展示のみとなり、群れからは隔離された状態が続きました。隔離される前の2〜3カ月間は確かにセロ(写真上)を始めとした弟たちからの牽制が激しく、この顔をしたロンの写真ばかりが残っています。
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隔離後、しばらくして新獣舍の工事が始まったときに、担当さんが引っ越しのタイミングでロンを群れに戻したいと計画していることを知りました。弟妹との折り合いの心配もありましたが、新獣舍での彼の処遇が心配だったので、うまくいけばいいなと思っていました。
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(モロ母ちゃんとロン)それまでは室内で会えるのみで、しかもタイミングがよければ、という微妙な状態(参考記事)が続いたまま、旧展示場での公開が終了しました。今年に入ってからは、一目も会うことは叶いませんでした。
旧展示場での公開終了日・3月6日に、計画通りに室内でロンとロボのお見合いを行い、ロボが特に拒否の反応を示さなかったことから、次の日から群れに戻されたそうです。しかし、やはり1年と8カ月の隔離はロンを「家族ではない他所の狼」にしてしまったようで、群れでの立場はとても悪かったそう。公開終了からほどなくして新獣舍のほうに引っ越したものの、部屋の隅でじっとしていることが多かったとのことでした。

そして、展示場の工事も終盤に近づいた3月27日、担当さんが出勤したときには、部屋の隅で動かなくなっていたそうです。その日のうちに解剖が行われ、死因は腸炎だったと判明しました。弟妹から攻撃を受けたことが原因ではなかったことに安心しましたが…群れ入りをしたものの、ロンがうまく溶け込めなかったことによるストレスからの可能性もあると推察でき、狼という動物の繊細さを改めて実感しました。
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前担当さんが再び群れに入れるように対処してくださったことは、きっとロン自身も望んでいたことなのだと思っています。室内ではいつも、一頭で淋しいのか、隣の家族を小さな隙間から必死に覗き見、呼びかけるように遠吠えをしていたのですから。群れ入りをしたことが分かったとき、私も嬉しかったです。それだけに、こんな結果になってしまって残念でなりません。昨年から数えるほどしか会えてないのも後悔しきりです。
このロンの笑顔の写真は、私が一眼レフを使い始めて間もない頃のショットですが、私の今までのベスト5に入るものです。もう一度、この笑顔が見たかった…。
ロン、ありがとう、お疲れさま。どうか安らかに…。空から家族を見守っていてね。






以下はぼやきです…。多摩のオオカミ前で老人たちから全く違う話を聞かされた方への説明。




詳細は省いていますが、上記のことは園の飼育日誌を調べて頂いたものを、そのまま書いています。
悲しいことに、今の多摩の狼舍にいる常連の老人たちは、このことを真実と認めず、「飼育員が引っ越しの過程でミスをしてロンを死なせてしまった。腸炎などは嘘だ」とでっち上げ(妄想)を誰彼構わず吹聴しているようです。狼前でこの話を延々と聞かされた方も多いのではないでしょうか。
ですが、この記事で書いたことはまぎれもない真実です。園が死因に関して嘘をつくメリットは何もありません。この記事に疑問がある方は、前担当さんや園の相談室に尋ねてみてください。

ロンが亡くなっただけでも悲しいのに、それにかこつけて園や職員個人を攻撃するために、こういった嘘を平気で作る人達の気がしれません。多摩の動物たち、とりわけロボ一家が好きな身としては非常に悲しいし残念です。
ちょっと今回はさすがに我慢ならないのでここに記しておきます。読んで下さっている皆さんには不快な思いをさせてしまう文章で、申し訳ありません。

by hana440 | 2013-07-04 13:28 | 多摩動物公園(オオカミ) | Comments(0)